(経済)

1) 今週は世界の株式市場が震え上がりましたね。
欧州のスペインやギリシア経済が崩壊寸前なのを受けて、危機感が世界中に蔓延し、その影響で好調なはずのチリ市場も大きく崩れました。
少し前までチリ経済は銅で持っている、そしてその銅価格は高値安定となっていたのに急に落ち込みだしました。為替でドルが上昇しているのは、相対的な問題でエウロが落ちているからですが、チリのような小国では欧米の動きがもろに影響することを、今週の動きでそれを確認させました。12月のチリ経済は3.9%の上昇と発表され、チリの2010年は明るいと確認された直後の打撃ですからね、皮肉なことに効きました。逆効果です。
しかし株式市場の動きは強烈でした。金曜日、一日でチリ市場は2.1%も落ちました。(1週間の合計は3%のダウン)
ただ最近の30日で見ると、スペインが17%、アメリカが6%、ドイツが10%、日本は6%とすべて下げているのにチリは未だに2%のアップを記録しています。
銅の価格も急激な下げで1ポンドあたり2.83ドル。何でやねんと言いたい気がしますが、市場の動きを越えたどこかで、いや誰かが後ろで操っているのでしょうね。経済学者の見解には、この「誰かが、後ろで」っていうのは入っていませんからね、この動きは説明できません。

2) チリ経済の回復
世界経済危機でチリで36億ドルの投資が凍結されていましたが景気回復につれレ、投資欲が戻ってきました。鉱山と建設がその中心アイテムで、復活された投資の行き先はトップが第2州(全体の30%)、続いて首都圏で25%となっています。2州には銅山が連なっていますからね。ほんま2010年のチリ経済は回復するのでしょうね。中国のバブルがはじけてチリの銅を買わなくなれば、回復どころか大きな落ち込みになりそうですが。

3) ガソリンの価格上昇
今週ガソリン価格が1リットルあたり10ペソ上がりました。今年の中ごろにガソリン価格安定基金の制度が終了しますが、その後どうなるか心配されています。この基金は2005年にアメリカがカトリーナ台風で襲われたときガソリン価格が急上昇しましたが、その事態を避けるため設定されたもので、08年には最大時1リットルあたり100ペソの補助になりました。しかし識者のコメントとしてガソリン税が高すぎる(現在1リットルのガソリンで約50ペソ)からそれを低くすると価格の上昇が防げるとしています。どうでしょう。新政権はどう対処するのかな?