(政治)

1) 次期大統領のピニェラは今週まだフツロノに滞在して(日曜日の夕方首都に帰着)、閣僚メンバーの選定中ですが、それは来週火曜日に発表されるとか。今までの政権では与党連合の各党に大臣の数を配分する方法でしたが、次回はそれを無視してピニェラの好みで大臣選定がされるらしい。それを認証するUDI(新与党の最大政党)はなかなか大人ですね。普通なら、俺のところに大臣は少なくとも5人はよこせとか言うはずです。バチェレットまでの与党連合政権はそうして決めていました。「藤尾さん、甘いね、UDIは表向って言わないだけで裏から手を入れているんだよ」と言われそうかな?

2) 防衛予算
ラテンアメリカでもっとも多額の軍事予算を使用しているのはもちろんブラジル
で年に2970万ドル、2位はぐっと下がってコロンビアで651万ドル。メキシコが3位で441万ドル。べネスエラが続いて4位で420万ドル。チリは5位につけて285万ドル。こんなところで上位に顔を出してほしくはありませんね。ちなみに絶対額ではなく国民総生産に対する軍事予算のパーセントでは1位はキューバの3.7%、2位はコロンビア、3位エクアドル、そしてチリは4位に顔を出します。チリもかなり無理をしているわけですね、無駄なところに金を使って。バチェレットも軍の管理には手を焼いているのでしょう。隣国のペルー、アルゼンチンが大人しいのに・・・・。
ところでペルー政府は新政権を評価して、少なくとも次の4年間は両国の関係改善が図れるだろうとコメントしています。現地の調査でもペルー人の73%はピニェラ新政権に期待するとしています。

3) バチェレット大統領の月給
ラテンアメリカの12大統領の中でチリ大統領は3番目の高給を得ていると発表されました。その報告によると1位はアメリカのオバマで1700万ペソ、2位がグアテマラで1000万ペソ、チリは3位で770万ペソとか。給料に見合った仕事をしてくださいね。(単位はチリペソです) べネスエラのチャべスがバチェレットより給料が低いとはとても思えませんが、表面の給料と裏でもらう給料が同じとか言うのでしょうね。