(政治)

1) ペルー人のノ―ベル賞作家バルガス・ジョサがチリに来て講演しました。彼は独裁者は右でも左でも認められないと言っています。 しかし世界は変わりました。一時、南米は軍事政権が抑えましたが、その後、全く逆の左翼主義が人気を得てベネスエラ、エクアドルボリビア、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、そしてブラジルと全盛を誇りました。その左翼が消滅していくのは自滅と言うことでしょうね。思想が傾いたのではなくそれを実現していく政治家が情けないレベルに落ちたわけです。ピニェラが素晴らしいとは思いませんが、バチェレットよりマシとは感じます。
2) 家族関係
先日、ピニェラが駐アルゼンチン大使に自分の弟を起用して野党からクレームが出ましたが、今週は内務大臣の息子で内閣総理府に働く青年が辞職しました。自分の責任で、政府に迷惑を掛けたくないと言うわけです。バチェレットの息子が同じ仕事をしているとき、マスコミも野党も(今の与党)クレームしていませんでしたが???もっとも若い彼の給料が5百万ペソと言われると、1流企業の部長職のそれですが、もらい過ぎだとは思いました。
予算関係で、前政権は負債を多く残し、このままで既に決定した政策を実行する資金がないと大蔵大臣がコメントしましたが、前政権と国会に責任があるわけですね。また人権問題でバチェレット政権下ではほとんど新しい動きはなかったとする見解が国会でまとめられています。
もっともバチェレットはそんなクレームは痛くもかゆくもないでしょうね。私の努力は国民が認めていますと言うだけで。
先日、警察がマプチェのグループの携帯電話などを盗聴して問題になりましたが、テレビで、その原因としてバチェレットがマプチェ問題で市民があっと驚くようなニュースはないのかとプレッシャーをかけたので、その事件が始まったとか。証拠はないようですが、ホンマかな。