(経済)

1) 公定歩合の引き下げ
チリの中銀は公定歩合を4.25%から0.25%下げ、4%にしました。これで経済の活性化を図りたいと言うことでしょうね。銅の価格もそこそこだし対ドル為替レートも普通です。
2) ガソリン価格
チリのガソリン価格が4週間、連続に上がりました。素人の私には詳しいことはわかりませんが、月間平均原油価格は昨年10月に100.5ドルを記録したあとは平均価格は100ドルを割っています。12月は97.9ドル、今年1月は95ドル。それからチリは輸入国ですからドルとの為替が問題になりますが、1ドル560ペソまでペソは落ちた後、今週は一度540ペソ台まで戻りました。金曜日は550ペソ台。つまりチリのガソリン価格が毎週上昇するのは不可解ですね。
なんでも来週もまた上がるとか。原油の価格もペソの為替もわからないのに値上げだけが先行ですか?アメリカの寒い冬が原因とか?
そうそう先日1ドルが560ペソまで来たとき、専門家がテレビのニュースで「600ペソ近くまで行くと見ています」とコメント。現実はその逆に下がりました。プロの人は全く為替の動きが見極められないでも給料がもらえるのでしょうか。日本の日経平均株価も年初に今年は2万円まで行くのは間違いないと言われていましたが、15000円を割って苦戦。世界中、プロの人の予想は当たらないものですね。
3) 競争力の問題
新聞にサーモン業界の大手マリンハーベスト社のトップが最近のサーモン価格は妥当なのだが、チリではコストが上がりすぎてほとんどのサーモン会社に利益が出ていない。これは近い将来に大きな問題になるとコメント。
しかしこれはサーモンだけではないですね。チリの命綱の銅産業でも同じでしょう。エネルギー問題に人件費、それに含有率が下がってくればコストの上昇は避けられません。先日のコデルコのエル・テニエンテ鉱山で2000万ペソのボーナスを労組は拒否しましたからね、日本円で400万円のボーナスを、恐ろしい。この競争力低下の問題はバチェレットの時代に大問題になりますよ。