(経済)

1) 株式市場
2009年のチリの株式市場は49.9%のアップで終了。これは93年以来の高い数字でした。すごいものです。前年のマイナスをたった1年で取り戻しました。
世界平均は27%だったそうです。
一方対ドルの為替レートは09年は1ドル640ペソで始まり、508ペソで締めました。しかし誰がペソのこれほどの上昇を想像したでしょう。これから先の数字ですが、経済評論家は2010年の予想として1ドル480−520ペソを考えているようです。
あかんな、それは単に上下5%くらいの推移で、チリ経済の動きを読んでいない。ねっ、違いますか?

2) コデルコ銅公社のチュキカマタ鉱山がストに入ります。会社が乙波した1時金の1150万ペソを不服とするものです。しかし一月20万、30万ペソで生活している家族にとって1150万ペソなんて夢ですが、それを拒否する労働者を世論調査では61%のチリ人は彼らに同調できないとしています。そうでしょうね。さて1996年以来のストに入ってからどうなるのかな?
しかし数字から見ると、コデルコの銅鉱山は民間の鉱山に比べ生産性が極めて低いことが明白で、にもかかわらず給料を民間企業と同じにせよとする要求は通るかな?
最も生産性が低い理由は彼らの働きが悪いというのが主な理由ではなく、銅の含有量、さらにオープンピットの銅鉱脈がエスコンディーダ鉱山よりチュキカマタが深く、したがってそれを取り出すトラックの運動量が違うなどの差が出てきます。懐かしいなぁ、以前、それらのマインを毎月のように訪問していました。

3)住宅の価値
一戸建ての家屋やアパートの値段は毎年上昇していくように思われますが、2001−2009年の動きを見てみるとサンティアゴの場合そうでもありません。一時の超過供給状態が価格の上昇を防いだからです。首都圏で平均価格の高い区はラス・コンデス、ビタクラ、ロ・バルネチェアですが、そこではあまり地価の変動はありませんでした。マクールやキリクラでは同レベルの建築物の場合、上記の区の半分もしくは3分の1の値段で販売されています。
ところでラス・コンデスの一戸建ての家屋の平均価格は1M2あたり100万ペソです。