(経済)

1) 鉱山大臣のウイリアムは日本を訪問し、チリの鉱山に日本のさらなる投資をお願いしたいと要請した模様。
銅価格は現在ポンドあたり3ドルを軽く越える水準で悪くはないが、一時から比べると低く、さらに給与水準の上昇が抑えられず、銅価格が3ドルを割る事態になるとチリの銅鉱業はすぐにでも危機に面する。
中国が経済を持ち直したから、3ドル維持は継続するだろうなど全く信用できない報道もあるが、チリが日本の投資を要請するのは当然だろう。
ロシアのプーチンは近々アルゼンチンとブラジルを訪問するそうだが、政治的見地からチリには来ないだろう。
労働大臣ブランコ(女性です)のご主人が先日バリック・ゴールド社に幹部として就職しましたが、現在政府と自然環境問題でもめている鉱山会社に入るのはどうかという声が野党から出て、今日辞任したようです。せっかく就職が決まったのに残念でしたと言うか、きわどいところをその会社も狙っていたのかもしれませんね。

2) 最低賃金の変更
政府と労働組合連合の間で話がまとまり、最低賃金が上がります。1990年には26000ペソだったそれが、2000年には10万ペソに、2010年には17万2千ペソ。昨年は21万ペソでした。それが今年は22万5千、2016年にやっと25万ペソの大台に乗る予定。
日本は戦争の後、必死に働いた時代がありますね。今の90歳くらいの人のころです。その後、団塊の世代が来て、ジャパン・アズ・ナンバー1と言われるようになりましたが、バブルがはじけるとまた苦しい生活に戻っているようです。  チリと日本は違いますが、30年前、ほとんど全員が貧しかったころのチリは犯罪も少なく、贅沢はできないので肥満症の人はほとんどいませんでした。それが今では安い給料では働かないよと言い始め、コロンビア人など外国人が急増しています。コツコツ働くのが正しい生き方ではないのかな。チリ大丈夫?
3) 住宅費の賃貸価格
この数年、毎年上昇してきたサンティアゴのアパートの賃貸料が下がりました。2014年の価格は前年対比マイプで5%、ラス・コンデスで1%下がりました。首都圏で一番高いのはラス・コンデス区で1M2あたり7200ペソ(1400円)とか。