(経済)

1) チリ経済
2013年の経済成長ですが、先ず最初の月1月の数字が出ました。6.2%と昨年平均と同じ数字。特に鉱山部門の8.4%と言う高い数字が目立ちました。
失業者数ですが11−2月の数字が6.0%となり、2010年以降で一番低い数字になりました。素晴らしいニュースです。
ところで2012年の貿易ですが、先ず輸出は前年対比3.2%の減少。アルゼンチン向けで9.6%、また欧州向け13%減が響きました。一方、輸入は5.2%のアップ。中国からが圧倒的で、日本からの2倍以上。それでも貿易黒字は42億ドルでした。
       
コデルコ銅公社は今年50億ドルの投資をするとか。これはかってない数字で2020年に200万トンの銅生産を目標にしています。労働者の数は22000名になるとか。
なんだか、今年もチリ経済は好調持続のように見えますが、やはりそう簡単なものではなく、最近銅の価格が下がり調子。今週はポンドあたり3.46ドルで締めましたが、1月は3.66でしたから5%以上のダウン。
このため為替も昨年1ドル480ペソだったのが、銅価格が良かった1月は471ペソまで上昇。それが今週は逆に1ドル474ペソに戻りました。
つまり銅の価格の変動でチリ経済が右往左往は確認されています。
ところで原油価格は最近ずっと下がっているのに各国のガソリンは値上がりしましたが、3月1日にWTIは90.68ドルまで落ちました。もうガソリン価格の上昇の理由はありませんね。

2) 厚生年金会社
チリの厚生年金を運用する会社はすべて民間の会社ですが、2012年は全社平均で前年対比38%の増益とか。もちろんその分、年金を預けている労働者の側にも良い数字が出ているわけですね。なんで日本の年金運営会社はあかんのかな?
昨年はそのシステムに14万人も新規加入した由。大半は新規に採用された社員です。2012年の平均で強制年金は97304ペソ、任意年金は43906ペソとか。強制とは給料から自動的に引き落とされるもので、任意のほうは各人が任意に加入できるものです。もっとも秘密があって、この任意年金に加入するとその額は給料がなかったものと考えられ、払う税金が下がります。例えば3百万ペソをもらっている人が任意に100万ペソの年金を納めると、給料は200万ペソをもらっていることになり300万ペソの税金よりずっと少ない額になります。