(経済)

1) ラテンアメリカの諸国の国際競争力
最近チリがずっと1位の座をキープしてきましたが、今回の発表ではコロンビアに抜かれ2位に落ちました。昨年世界40位だったのが49位に落ち、49位だったコロンビアが37位に上がったもの。新規商売を始めるための条件、金利、税金などがチリの課題になっているらしい。ラテンアメリカで最下位は、もちろん、
べネスエラですね。

2) 物価上昇率
8月のチリ物価上昇率はマイナス0.4%を記録しました。過去12ヶ月の数字はマイナス1%となり、これは1939年以来70年ぶりとか。しかし物価上昇が当たり前だったのが、物価が上がらないが日常になってきました。いつまで続くのかな、この現象が。来週、中銀が新経済政策を発表しますが、金利を上げるか、維持するか、景気の行く末を占うところですね。

3) チリの新銅鉱山
しかしチリではこれでもかというほど新鉱山が出てきますね。カセロネスと言う鉱山はなんでも日本企業が19億ドルの投資をして始める由。第3州のコピアポ周辺とか。私はその地区にある銅鉱山を毎月のように訪問していた時期がありますが、なつかしい。360万トンとかで、30年間掘り続けるだけの埋蔵量があるらしい。ファイナンスの問題はどうなるかな?
コデルコのエル・テニエンテ鉱山も、15億ドルの投資で2070年までの操業を確保するらしい。2070年にはチリの風の読者は誰もこの世にはいないでしょうが。

4) チリで営業中の企業の評価ランキング
世界企業がチリの上位を独占。
1位はコカコーラ、2位はソニー、3位はネッスルでした。チリ企業としては4位にソプローレ、8位にメトロが入りました。しかしコデルコやランチリがどうして10位にも入らないのかな?日本企業が2位とはさすがですね。

5) 失業率
失業率は依然として高い率にとどまっていますが、政府は既に最悪な時期は過ぎた、これからは良くなるとしています。しかし今週の報道では昨年の世界経済危機発生以前のレベルに戻るのは10年の後半、つまりまだ1年も待たなければいけないとか。