(一般)

1) カトリックの崩壊危機
笑ってしまうことがあります。チリのカトリックの最高位は大司教のエサッチですが、彼はイタリア人です。チリ政府は以前、彼の地位を尊重してチリの国籍を授与しました。新左翼の議員は今回のカトリックの不祥事から、その責任者として彼のチリ国籍を剥奪するよう運動を起こすとか。
毎週同じようなことが起きていますが, 先週テレビの番組で暴露されたランカグアの事件は、その地区の司教ゴイッチが適切な処置を取らなかったことが明白で、彼は同地区の問題解決委員会の責任者の席を外れ、ほかの司教がその責を受けました。しかし不思議なのはその地区の教会のミサに今も同じように信者が来ることです。行くのを止めればカトリックの上部も真剣に改善を考えるでしょう。
ローマ法王はチリの問題を解決するため一部の司教を解任するはずですが、まだ発表されません。つまりこれからまだまだ事件が出てきそうなのでしばらく様子見なのかな。隣国アルゼンチンからどうしてチリの問題ばかり取り上げるのか、ここアルゼンチンでも問題は山積だと言う声が出ています。まぁ世界中どこでも同じでしょうね。
2) 異常乾燥
チリの風にサンティアゴは雨が降らないとよく出ますが、確かに記録的で、通常なら33ミリのはずが今年は今までほんの1.7ミリ。これは1964年以来の低い数字。つまり50年以上もこんな乾燥は記録されていないわけです。天気予報では明日と明後日、雨ですが、当たるかな?
3) 移民
12万5千人が新方式の手続きを終えました。
これで不法入国者(イミグレを通過しないで、つまり入国手続きなしでチリに不法入国した人間もそれを見逃す仕組み)の救済期間は終了し、これ以降、警察が不審者を調べて正規に入国していなければ国外追放処分を受けることになります。移民希望者の中で90%は観光客として入国しその後不法滞在しているが、残りの10%は最初から不法に入管手続きをせず隣国からチリ領土に入ったことが分かりました。コヨーテ狼と呼ばれる国境線を超えるガイドをするのが商売になってるわけですね。
テレビの特別番組でベネスエラが報道されましたが、最低賃金が5ドルとかで、それでは1キロの肉も買えないとか。大量に国外脱出を図るのは無理ないですね、チリに行きたいとチリ大使館の前に長蛇の列。しかしそんな状況でマドゥロを応援した人の気持ちが分かりません。
4) 文化財の開放
この週末、重要な建物が一般市民に開放されました。モネダ宮殿や首都圏庁、各省庁など通常は一般人が入れない建物がオープンされました。各地の美術館・博物館などにも長い列が出来ました。
私の家の近くでは、消防署が開放され、一般市民を乗せて消防車が頻繁に走っていました。それからドミニコ教会もオープンされ、ガイドが30人ほどのグループを連れて教会内を歴史の話をしながら案内。私もその中の一人に入りました。 昔、私はその教会のミサに通っていたことがあるのですが。