(一般)

1) 刑務所問題
殺人事件を起こしたエクアドル人グル−プが刑務所内で暴行を受けた事件で刑務官が逮捕されましたが、それに抗議して刑務官が全国ストを警告。政府は法務大臣を中心に、内務大臣も加わってネゴをし、何とかストを防いでいます。
裁判所通達でその刑務官が一時釈放されると刑務官グループから英雄として迎えられました。エクアドル人はその刑務官は刑務所内で他の囚人に暴行を受けていたとき、自分たちを庇う仕事をしたと証言しました。結局、囚人の数に比較して刑務官が少なすぎると言うのが根本問題のようです。
ところで与党のUDI党は収容されている外国人犯罪者は全て当該国に送り返すようにしたいとコメントしています。

2) 橋の陥落
南部オソルノでカンクラ橋が崩れ、通行していた自動車が川に落ち、一人が死亡しました。
新聞の社説に明らかに政府の責任と書かれました。
ピニェラはそれに反応してチリに設置されている約1400の橋で1%の14カ所に問題があると発表。その問題を解決する作業を開始するとしました。さらにその事故に関し公共事業省の橋梁担当幹部に責任を取らせて辞任するよう指示しました。
今週は昔の第8州、9州、今はビオビオ州、ラ・アラウカニア州と呼ばれる地区でで大雨による泥流、道路寸断など大きな被害がでています。
3) カトリック
ローマ法王は更に二人の司教を首にしました。解雇と言わず辞任を認めると言う仕組みですが。その一人ランカグア司教のゴイッチはその責を14年も担っていました。その部下の神父が、なんと14名も破廉恥な行動を繰り返しており、信者がそれを書面で送っても無視、チリのカトリックのシンボルのような重鎮とされながら、全く責務を果たしていませんでした。これで解雇された司教は5名です。
先日、神父に暴行を受けた被害者でバチカンに招致された人が、それに関して法王の決断はゆっくりだが進んでいるとコメント。どうして決断にそんなに時間がかかるのかな。
今週はチヤンで神父が犯した過去の問題が明らかになり、同地区の司教は全く知らなかったと平気な顔。更に南のアイセンでも同じようなことが明らかになっています。本当にどこまで行くのかチリのカトリックの不祥事です。
さらにひどいのはプンタ・アレナスのケースで、土曜日のテレビの特集番組にでましたが、カトリック系の学校の高校生が17年前から行方不明。その最後の日にサレジオ会の神父と会っていたとか。その神父は他の赴任地(オソルノ)でも性的暴行問題を行っており、その被害者で今は弁護士をしている人間がそれを告白。その時のカトリックでの上司は今のチリの大司教とか。その神父が高校生を誘拐・殺害した可能性が高いが、彼が後に自殺したため検察の調べは終了とか。いやはやですね。つまりカトリックの腐敗はもう20年も続いているのに教会側は何もせず放置してきたが、ここに来て新聞・テレビが積極的に報道しているので隠しきれなくなったのですね。逆に言うと以前はカトリックがマスコミを抑えていたわけですね。次はチリのカトリックのトップの大司教の解雇でしょうか。