(政治)

1) 大統領選挙の予備選
これが今週の最大の話題のはずですが、テレビのニュースはほとんどサッカーばかり。これが現実でしょうね。
与党側の有力候補者2名はこの予備選を無視していますから、選挙の意味が不明、若しくは重要性が少ないと言うことでしょうね。それでも170万ほどが投票した由。
今日の選挙の結果は野党側の3候補ではピニェラが圧勝。新左翼の2名の場合はサンチェスが大勝しました。
11月の本選でピニェラが勝つのは間違いなさそうですが、今日の予備選で名をあげたカストをピニェラ政府の要職につけるよう今からアドバイスが出ています。
今回から、初めてですが、外国でも投票ができるようになりました。なんでも21000名が投票したとか。
2) バチェレット動向
月曜日、アルゼンチンのマクリ大統領を迎えモネダ宮殿で会談。彼はこの2月にもチリに来て、チリ独立の道を開いたチャカブコの戦い記念日を祝っていますが、こうして頻繁に来るのは表には出ないない何らかの理由があるのでしょうね。 それから太平洋同盟会議のためコロンビアを訪問。これはメキシコ・コロンビア・ペルーとチリの同盟です。TPPでアメリカが抜けると表明していますから、この同盟にカナダ、豪州、ニュージーランドを加盟させるか検討中とか。
3)外国関係
ボリビア
チリ国内で逮捕されたボリビア軍人らは、罰金を支払ったので国外追放処分になりました。モラレス大統領は帰国した彼らを国の英雄として取り扱いました。しかしボリビアの軍人がどうしてチリ国に無許可で入り発砲したのでしょうか?
ドイツ
1800年代の後半にドイツからの移民が入りました。最初はジャンキウエと言う湖の前に村を建設。そして第2次世界大戦の前には南部でかなりの勢力を築いていました。
そのほとんどはナチの信奉者だったので、チリの私服警察PDIは動向を監視していました。今週、1930年台から続けられたそのPDI第50部隊の調査報告が新聞に掲載されました。ドイツ人学校で先生がナチ教育をするとか、南部だけでなくサンティアゴでも幾つもの集会所を持ち、危険な動きをしていたらしい。  
アメリ
大統領が変わってから各国のアメリカを見る目が変わったか調査されました。オバマの時代にはチリ人の60%はアメリカは友好国と考えていましたが、トランプになってアメリカは信用できると思うのは12%と激減です。ドイツでもカナダでも同じ傾向ですね。