(政治)

1) バチェレット政権の100日
政府の発表では順調に公約を実現中とか。新税法とか教育問題関連で与党内でももめているのが現実ですが。高校生の学校占拠もまだ継続中です。
さて、その中で現在民間の会社が行っている年金運用システムに国営年金会社を参入させる案件を国会に提出します。
昔、日本で赤字垂れ流しだった国鉄が、民営化してJRになってから立て直されましたが、チリの民間企業がちゃんと機能している年金制度に国が口をはさむと言うのはどういうことでしょう。民間の年金会社の利益が高いので国はもっと低い手数料を取って運営すると言われますが、大臣が「国の年金会社の手数料は民間のそれより安いと公約できるか」と問われると、それは理事が決める問題で私が確約できるものではないと逃げました。おまけにチリの民間会社は歴史的に高い収益を上げ、それを還元していますが、国営会社が民間より高い収益をあげられると言う保証はありません。目立とうとして失敗するパターンではないでしょうか。
2) 太平洋連合の首長会談がメキシコでありました。チリからはバチェレット大統領が参加。メキシコ・チリのほかにはペルーとコロンビアがこの連合に加盟しています。この4か国でラテンアメリカ諸国の総合生産力の3分の1を占め、平均国民所得は1万ドル強とか。2012年に開始したこの同盟は相互の輸出入の92%まで関税撤廃に同意しています。コスタ・リカやパナマも参加の意向を示している由。