(政治)

1) 共産党の狙い
共産党はバチェットを潰そうとしているのではないかと考えています。彼らが一番政府に忠誠心があると今まで書いてきましたが、バチェレットの公約を何が何でも全部実行させようとする共産党のやり方は現在の「新多数」連合を混乱させ、公約実行が不可能になった段階で組織が解体する可能性があります。その時に、次の大統領選挙で「新多数」から共産党と敵対するキリスト教民主党を削除し、共産党社会党で政権を狙うと言うのが私の考える筋書きです。深読みしすぎかな?
そのチリ共産党がコロンビアのゲリラ組織ファルクと共同闘争をしていたことがメールなどから明らかになっています。現在の党首の名前も出ていますから、チリ社会で反共産党の動きが高まるでしょう。もちろん共産党はコロンビアの平和を願ってファルクとコンタクトしたが、武力闘争をチリで行うためではないとコメント。両者の間で取り交わされたメールが明らかにされましたが、同志、反帝国主義、闘士など時代遅れの文言が連なっています。
前大統領候補のマテイはバチェレットをこの件で裁判所に訴える動きを示しています。既に2008年にコロンビアからこの話はチリに出されていますが、当時の大統領だったバチェレットはテロリストのファルクと組んでチリのマプチェ闘争を裏から支援した共産党の責任を何も問わず、おまけに今回の政権ではその共産党を与党の中に入れたとしています。
政府側は大統領選挙に負けた彼女はかわいそうにバチェレットをねたんでそんな訴訟を考えているのかとコメント。

しかしエル・サルバドール鉱山から始まったコデルコ国営銅公社の下請け労働者争議は他のマイン、チュキカマタやエル・テニエンテに波及し、大問題になっています。
コデルコは下請け労働者の雇用条件をどうこう言う立場にないとコメントしていますが、彼らの10%を本社採用に切り替える動きはあります。
その労働争議の後ろに労働組合連合がいますが、その会長は共産党員です。これが他の私営の鉱山に飛び火すればどうなるのかな?
2) 明日の月曜日、新多数連合の大集会が開かれます。現在の混乱した政情、失われた市民の信頼感、公約の実現性など問題は山積でそれをどう解決していくかと言う集会になります。政府関係者と与党関係者全部が集まる大集会です。
しかしその前に共産党に疑惑がでましたし、バチェレット自体も息子夫婦関連の土地売買問題で野党側から厳しい追及を受けていますから、始まる前から前向きの姿勢ではありません。
そうそう右翼側も同じような新右翼合同大会を開催する予定。大同合併かな。