(一般)          

1) メイデー
毎年の行事ですが毎年のようにもめました。
労働組合の議長は「政府の政策を支持し、新税法を応援し・・・」と演説しましたが、野党議員から、「何それ、小切手に金額も書かずに相手に渡すの?」と労組と政府の密着ぶりを批判する声が出ました。
閣僚が3名デモに参加していましたから、ピニェラ右翼政権の時とは雰囲気が違いますね。共産党がバチェレット政権の中心のようにデモの時は先頭に立ちます。  
それでも覆面部隊がいつものように出て、警官を襲い、白バイが燃やされたりしました。
ところで世界90か国の安全度が調査され、その結果が発表されました。一番危険なのはべネスエラ、次いでイランとか。分かりますね。日本は最下位の90位。つまり一番安全とか。さすが。チリは中位の54位でした。しかしチリより中国とかメキシコの方が安全と言われると、調査の内容を若干疑ってしまいます。
2) 北部の地震騒動
イキケの地震がニュースから消えてかなりになりますが、今週、久しぶりにテレビにそのニュースがでました。    内容はデモ隊が政府の援助が来ないとクレームしているところ。バルパライソの火事では被災1週間で簡易住宅の建設が始まったが、イキケの地震のケースでは1か月も経過してから。熱の入れ方が全然違うと政府を批判。閣僚は何人もここに来たが、何もしないで帰って行って、そのあと北部地震のことを忘れているとクレームしています。
北部の地震は過去にも頻繁にあって、過去の被災者が、もう数年も政府の援助を待っていると言うニュースもありますが、その中には第1次バチェレット政権の時の被災者もいます。
イキケの市長は現行のチリ中央集権制度では近くのバルパライソは援助しても最北のイキケまでは届かないと悲しいメッセージ。
しかしバルパライソ市長も、バルパライソは過去70年、中央政府から忘れられているとクレームしています。確かに隣の街ビーニャが発展していくのにバルパライソは取り残されていますね。
雨が降る冬が始まりましたが、バルパライソの簡易住宅は雨漏りなど問題点が出ています。それより不可解なのは雨が降れば、がけ崩れで再度災害になりうる地区にまた家の建築が始まっていることで政府も州も無法状態を見逃がしています。
ところで両地区は災害で失った観光客をもう一度取りもどすことができるかな?
3) 子供の肥満問題
いつも似たような話題ですが、厚生省の発表でチリの6歳以下の子供の34%が肥満の問題を抱えています。それが幼稚園・学校でのいじめ・からかいにつながるとか。
不思議なことに貧しい地区の方が肥満度が上らしい。
4) 大気汚染
毎年、冬になると大気汚染が問題になります。工場、暖房に使われる薪、自動車からの排気ガスなどがその原因になっていますが、毎年同じことを繰り返し、改善はありません。
5) ロックグループのコンサート
イギリスのグループ、ワン・ディレクションのコンサートがありました。国立競技場に5万人の観衆を集めて行われましたが、それが何と二日連続でした。しかし人気のあるグループはそれほど集客力があるのですね。先日のポール・マッカートニーも結構な人気でしたが、この若手グループは段違いの迫力でした。
6) 交通事故
先のイースターの休みで交通事故死の数が昨年対比急増しましたが、それはピニェラ政権時のアルコールゼロ作戦をバチェレットが止めたからと言われます。それで今週のメーデーの長い週末にはピニェラ体制を再現したの、事故死の数は少し減少しました。ただし交通事故死のなかで40%は歩行者が占め、運転手側の酒酔い運転・スピードの出しすぎの他に、歩行者が歩行ルールを守らないことも事故の多い原因の一つに取り上げられています。