(一般)

1) 北部の地震
イキケの地震のニュースは姿を消しました。まだ余震は続いて正常化は遠いですが、視聴者が興味を失ったからでしょう。 イキケのフリーゾーンが正常化されないので多くの人が仕事を失っています。その地区はなんと人口の10%が外人だそうですが、ペルー・ボリビア・コロンビアからの出稼ぎ労働者が住居が崩壊、仕事も失ってチリ政府の援助を待っています。   零細漁民が船を失ったので仕事ができないと訴えたところ、組合に加盟している漁民には船外モーターや漁船補修の補助が出たようですが、組合に入っていない漁民が「なぜそんな差別をするのか、数からいえば組合外の方が多いのに、組合員のみ助けている」とテレビカメラの前でクレームしていました。
壊れた住居を出て新しい家(部屋)を探すのも簡単ではなくて、大家は需要があるので高飛車に出て敷金・保証金・3か月分の先払いなどしっかり稼ごうとしているようです。
4年前の大地震に比較すると被害は明らかに少ないですが、政府の対応は相変わらずのんびり・ゆっくりですね。
2) バルパライソの大火事
週末はイキケの地震のニュースがこの火事のニュースに変わりました。土曜日の夕方から森林火事が始まり、それが民家に移り、いったんは鎮火したのですが日曜日に再度、火が出て、なんと千軒、一部では二千軒の家屋が全焼もしくは半焼です。細い入り込んだ道の多い同市は消防車が入れない地区が多く、今回も消火に苦戦しています。850ヘクタールが火災にあった由。イキケの地震で2千軒が被害を受け6名が死亡しましたが、ここで火事で十人以上が死亡とか、ひどすぎますね。
日曜日の夜も火災は収まっていませんから、被害はさらに大きくなる見込みです。被害の様子をチェックしに来たバチェレットは地区住民から、警察も消防団も火事を消す力が全くなかったが、それは政府の責任でしょうと厳しく詰問されていました。
そのバルパライソの港から今シーズン最後の豪華客船が出港しました。この夏に入港した船の乗客数は8万9千人で先シーズンとはとんど同じだったらしい。世界の船旅客が増えればバルパライソ港も豊かになるのですが。
3) 安全性
2012年の10万人当たりの殺人事件数は最悪がホンヂュラスの90人、アメリカで最小の数字はカナダで1.6人、その次に安全だったのはチリの3.1人。南米ではトップですね。
良かった良かった。こんなところでランキングの上位に入りたくないですからね。