(一般)

1) 火事
今週のチリの話題はバルパライソの火事でしょう。火事なんか珍しくないと言われそうですが、何でも過去50年間になかったほどの大火事だったとか。100件ほどの家屋が全焼しました。 バルパライソの深い谷に建てられた貧民街のような地区には消防車が立ち入りにくい、消火栓が不十分とか理由があって、家屋が燃えているのに消火作業が進みません。
失火の原因と思われる工場で働いていた労働者が逮捕されました。どうなるかな?
火事の最中に家具を家の外に出すとそれを持って逃げる火事場泥棒。しかし逆に被災者を助ける動きも活発で、政府はもうこれ以上衣服は要りませんと言うほど服や靴が寄付されました。この両極端がチリの特徴ですね。
簡易住宅が被災者のために建設されますが、また火事にならないように地区の設計をする必要がありますね。
2) マプチェ問題
マプチェ運動の中心メンバーはほとんど全員、逮捕歴や刑務所に収容された経験がありますが、彼らの動きが今週もニュースになって報道されています。先週逮捕されたベルクホフは裁判が結審するまで刑務所に入ることになりました。
しかし問題の本質として読者からの投稿が掲載されましたが、社会省の発表でチリでもっとも貧しい地区はエルシージャでしたが、そこにはチリを代表する2大財閥、アンジェリーニとマッテが150万ヘクタールの土地を持ち、森林伐採で巨大な利益を上げているところ。つまり同地区は多きな利益を富豪に提供しているにもかかわらずチリ1の貧困地区になっているわけでそれはマプチェの問題か政府の問題かと問いかけています。
3) ベルリン映画祭
今週実施されたその映画祭で主演女優賞にチリの女優パウリーナ・ガルシアが選ばれました。私は彼女の映画を見たことはありませんが、大したものですね。
4) アリカのミイラ
アリカ地方のチンチョロ遺跡から出た人体のミイラは世界的に見てももっとも古いものです。そのミイラが東京の自然科学博物館に展示のため来週送られることになっています。これに関してミイラの数は限られており、海外の展示のために輸送されることは望ましいことではないと反対の声が上がっています。
5) 宝くじ
ロトと呼ばれる宝くじが昨年から23回連続で誰も当たらず、賞金が積み重なってなんと賞金総額が60億ペソにもなりました。12億円くらいですね。で、チリ中が熱狂して宝くじ販売店に押し寄せ、何とか一攫千金の夢を求めていました。
そしてとうとう今週、当たりが出ました。3人が数字を当てました。それぞれ15億ペソほどを獲得とか。その中の一人がニュースに出て、彼はアイセンでバスの運転手をしていますが、しばらく仕事は休みたい、サンティアゴに行って、好きなコロコロの試合を楽しみ、それから先の人生を考えるとか。大金が急に手に入ると人生変わりますよね。