(政治)

1) バチェレットの動き
目覚ましい動きはない。幼稚園の卒業式に参列したり、バルパライソの大火事の現場に行ったりしたくらい。
2) 大統領選挙
動きが出てきました。与党側のギジェルがラディカル党の集まりで大統領候補になることを宣言しました。
今週の世論調査で、あなたが誰に投票するかどうかは別にして、どの候補者が選挙に勝つと思いますかと言う質問で、1位はピニェラで27%、2位はギジェルで13%、3位は大差がつけられてラゴスが5%。与党側の大候補だったラゴス元大統領はいつまでたっても5%の壁を破れません。与党側もピニェラに勝てるのはギジェルしかないと思い始めたようです。
3) マプチェの動き
先週のチリの風に書いたようにバチェレットは第9州のテムコを頻繁に訪問します。月曜日のラ・テルセラ紙に多く訪問する割には先が見えないと厳しい論評が掲載されました。  第9州の州知事は12月に交替がありましたが、最近で3人目、事態をちゃんと抑えられないことが明白です。
問題は二つあります。今週も重機・家屋や森林に放火がありました。そこにマプチェのパンフレットが残されていても警察は犯人を逮捕できません。
それから数年前に家屋への放火から老夫婦が焼死した事件で、逮捕されていたマプチェが釈放を要求してハンガーストに入りました。注目はマチ(祈祷師)と呼ばれる女性で、マプチェ族のリーダーの老女です。2週間のハンストに人権委員会・国会議員などが反応し政府に特別処置を要求。国がこの裁判を要請したことになっていますが、それを取り消すよう、またテロリストとしての裁判でなく通常の裁判にするよう要求が出ています(刑が軽くなる)
バチェレットは最高裁判所の長官を呼び出し、「あなたをその職に付けたのは私でしょ。この問題を何とかしてちょうだい」と要請。長官は「三権分離の立場からその要求は受け入れられませんが、何とかやってみます」と回答。ここはもちろん私の想像です。
祈祷師リンコナオは刑務所を出て自宅監禁になりました。第9州長官はこの変更に異議を申し立てず、了承しました。 彼女と同じく同裁判に掛かっているマプチェの男性陣で自宅監禁になった内の一人が家から脱走(脱走ではなく脱出かな)し、家族の話では北部に仕事に出かけたとか。裁判所も第9州も、いや政府も馬鹿にされていますね。