(政治)

1) 教育問題
毎週同じみの問題ですが、バルパライソの国会に向け学生がデモ。予想に反してデモは盛り上がらず。今まで国民の高い支持を受けていた学生運動ですが、ここに来てややかげりが。もう6ヶ月目ですからね。
2学期をどうするか、各大学でもめています。授業が始まりそうになったのに学生が校舎を占拠した大学も出て混乱の極み。今から授業を開始したら、この学年が終わるのは来年の3月。夏休みはゼロです。
留年、新入学生の受け入れ可能数の減少と問題は続きます。サンティアゴ大学は学生に封鎖されましたが、機動隊が入って占拠は1日で終わりました。チリ大学も授業が始まりましたが、学校封鎖があるかもしれず、まだこの先は不安定。
学生運動家グループは国会の来年度予算について議員たちと会合していますが、野党の中でも共産党が彼らと密接な関係を持っているとか。
全国に10いくつある国立大学は、既に少なくとも12000名の学生をこの運動で失った由。それらの学生は授業が中断しているのを嫌い他の大学に移籍していったもの。その中でも、アントファガスタ大学の場合は何と30%もの学生が転学した由。それから、この数年で始めて、来年度の私立大学の入学金が今年より下がるらしい。運動の成果ですか?
野党側が政府に2012年予算の教育予算に対する自分たちのアイデアを提出しました。しかしその野党案は大学教育に争点が集中され、高校やそれ以下の児童への教育は考慮されていないようです。

2) 議長の更迭問題
今週はジラルディ上院議長の問題でしたが、先週と同じく、罷免要求派が過半数を占めず、彼は職に留まることになりました。

3) 来年から地方選挙、そして2年後の大統領へつながりますが、野党側内で次期大統領候補はバチェレットしかいないとキリスト教民主党DCと社会党PSは決めたようです。彼女は国連関係の仕事をしていますが、2013年までは現職を続け来年の地方選挙には参加しないとか。しかし新人でもっと魅力のある候補はいないのかな?もう見飽きたおばちゃんでは勝てないと思いますが。