(政治)

1) 教育問題
もう毎週同じで、またかと言う気もするほどです。伝統大学25のうち12の大学で授業再開になりそうです。もっともチリ大学の法学部のように校舎前の青空授業を余儀なくされている学部もあります。チリ大学長は全学部の即時授業復帰を要請していますが、学生がどうでるか。
学生連盟は更なる抗議デモを計画し雰囲気の盛り上げに躍起です。この日曜日、サンティアゴのデモは4万人と言われる人手でした。
ピニェラは12億ドルの追加援助を教育予算に加える予定とか。これだけ政府は努力をしているのに学生連盟は全く政府とのネゴを拒否しあくまで闘う姿勢を見せるのは政治行動以外の何者でも無いと学生運動主導者を非難しています。
野党連合は教育関連から来年予算全体を政府と合意するのは断るとしています。教育費用は独立して討議すべきと言うことらしい。もっとも予算全体の中に教育費用があるわけですが。来年は世界的な経済危機が見込まれるのでチリの予算も大幅アップは出来ませんね。
ピニェラも出席したソフォファ(経団連)の会議で、会長は経済活動の動きを縮小させることになる増税に反対すると発表。誰かが教育費用の拡大分を払う必要があるのですが。

2) 国会議長罷免
上院と下院の議長を罷免する討議が出ています。まず今週は下院で、社会党から提出された議長罷免提案が採決されました。これは先日、議長(与党UDI党員)が国会開催中、聴衆がうるさくしたのを警察力を使って排除しましたが、社会党がそれを認められないとしたもの。野党側のDCの一部議員がこれに賛成しなかったため提案は否決されました。反対票を投じたDC議員は議長は約10度も聴衆に規則を守って会議中にうるさくしないでほしいと要請したが、彼らは全くそれを遵守せず、会議の妨害を続けたので議長が警察力を行使したのは当然だとコメントしています。
来週は上院で議長(野党PPD)が会議室に乱入したデモ隊を排除しなかったと右翼側から罷免要求が出ていますが、DC党員の一部が賛成すれば、罷免されそうですね。そうなると野党連合の分裂、政界再編の動きが出てくるでしょうね。