(経済)

1) 世界の動きはもうあまりにもチグハグですね。ギリシア国民投票を実施するといえば、もうEUもお終いと世界の株式市場が下降し、今週、それが実施されないとなると急上昇。ギリシアの経済実態は全く変わっていないのに。
EUの援助を受けても受けなくてもギリシアの破産状態は変わりなく、表面的な援助は当面の破綻を防ぐだけ。一喜一憂するのが逆に不可解。次はイタリアでしょう。
問題ははっきりしています。2012年に向けてよい話題はありません。アメリカは各州・都市の破綻傾向が顕著で、警察官の首切りなどが言われていますが、そんな国が外国に軍隊を派遣できるのですか?日本の1000兆円の借金も大きすぎますね??

2) チリの為替
対ドルのチリペソですが、2009年の年間平均は1ドル508ペソ。チリ経済が好調になった2010年は468ペソに切り上げ。2011年も8月まで461ペソでしたが、9月から急にペソが弱くなり520ペソまで急落。それが今週は495ペソで締めています。チリの経済がそんなに大きく変化しているの?おかしいですね。

3) 漁業法
魚の捕獲可能な量を決めるための新しい法律が検討されています。国内対外国業者の争いとか、一部の特権をもった会社を保護する現行法は改善する必要があるとか言われます。 そもそも漁獲量と魚の生存量の関係は適正なのかとか他の問題はたくさんあるようです。鉱山でローヤリティ税を取っていますが、政府は漁業でも同じような税を取りたいとしています。

4) 車の販売
チリの新車の販売ですが10月は前年対比10%のアップでした。おっ、すごいな、まだ10%も上昇か?違いますね。  今年に入って1月49%、3月57%(これは昨年は大地震の影響でほとんど売れなかったため)最近では8月に33 % もあり、10%は今年の最低の数字。この先どうなるかな?高い数字に戻るか、低値安定か。

5) 健康保険
チリの健康保険はイサプレと呼ばれる民間保健とフォナサと言う国の保健の2種類があります。国の方が保険料は安いのですが、基本的に公営の病院しか使えず、長い患者の列を待たされることになります。
今回問題になったのはもう一方の民間の保健で、政府の発表では彼らの間でブラックリストがあり、給料の安い会社員、危険の多い職種などは保健会社が最初からはじいて受けないことになっているらしい。安い保険料で、高い治療は受けさせないということでしょうね。テレビの宣伝で、私たちは皆さんの健康をお守りしますとニコニコしているのは、商売上だけの笑顔と言うことかな?