チリの風 その1029 2023年1月30日ー2月5日

暑い日が続いています。サンティアゴの木曜日は36度まで上がりました。その日、仲間といつも行く第1展望台に上りましたが、その暑さのため、結構きつかったです。もちろん一人で登っても仲間と登ってでも山歩きは楽しいですね。
さてその最高気温が40度を超す急上昇から、中部・南部各地で山火事が発生しチリ中が大騒ぎです。

ラソンはいつもの通り、週日一人で10キロ、週末は仲間と走っています。
それから陸軍歴史博物館に仲間と一緒に訪問し、ばっちり楽しみました。私の好きな太平洋戦争の件で新しい事項も見つけましたから、次回の発表の時にそれを使用します。
いつものように今週も楽しく忙しく、毎日幸せでした。楽しく生きていけるのは心身共に健康であることが基本ですよね。

(政治)

1)ボリッチ動向
ドイツ首相のショルツがモネダ宮殿を訪問しボリッチと面談しました。彼はこの南米訪問で先ずアルゼンチン、そしてチリ、その後ブラジルを訪問しています。しかしチリに来たのは日曜日でした。週末は休みと言う風習はないのでしょうか?
ボリッチと面談した後、チリ経団連と会議しました。なんでもチリの鉱物(銅やリチウム)の話が中心だったらしい。買い付けに来たのかな?
ボリッチとウクライナの大統領との会話の話はニュースになっていません。
その後、ボリッチはバケーションに入り、木曜日に北パタゴニアのコジャイケに普通の飛行機に乗って他の乗客と話し合いながら目的地へ。しかし山火事が大騒ぎになったので彼は翌日の金曜日、ビオビオ州とニュブレ州に行きました。前回、大火事の後、バルパライソを訪問したのと同じようです。
さらにサンティアゴに戻り週末モネダ宮殿でこの山火事をどう取り扱かうか大臣と会議しました。まったくバケーションを楽しんでいる雰囲気はありません。

さて世論調査では彼は統率力が無いとするのが86%と極端に高い数字でした。誰が見ても同じでしょう。それでも彼を信用するは少し上の31%になっています。
憲法委員会に関しては今回の2度目の委員会で前より良くなると思うのは43%、悪くなるは30%、同じとするのは23%でした。
私なら前回はひどかったけど、今回も同じだろうと思います。各党から委員候補者が発表され始めました。

先日から問題になっている民間健康保険制度イサプレの危機感が増大しています。しかし識者はそれは最近起きたわけではなく、過去10年ほど問題は継続とか。 
つまり右のピニェラも左のバチェレットも手を打てなかったわけですね。政府はこのままイサプレが衰退するのは容認できないと、対策を出すことを確認しました。右翼は政府の発言は先週と違って今週はまともだとコメントしました。
300万人を超す人がそのシステムに加入していますから簡単な事項で無いことは確かです。
確かに昨年はイサプレを脱退した人が17万人も出て、心配する声が大きくなっています。
先月、私が加盟しているイサプレの会社から連絡があり、昨年、私が支払った額が必要な額を上回ったのでその差額を払い戻しますとされました。それで今週、指示された銀行に行って、その額を受け取りました。もちろん、それなら払込額を少なくすれば良いのにと言う気はします。

(経済)

1)経済成長率
昨年12月はかなり落ち込むと予想されていましたが、1%ダウンですみ、年間では2.7%の上昇になりました。つまり2年連続でプラス成長でした。
今年はマイナス成長が予想されていますが、銅価格が予想より高いレベルで粘っているため、大蔵省の予算にも余裕が出て公共投資が進み意外にプラス成長になる可能性はあるでしょうね。甘いか?CDS国家危機度は下がり、昨年の最悪期の半分になりました。
1月は為替で1ドルが800ペソを割るほどペソが強くなり、銅価格も上昇し、IPSAチリ株式市場も12月より上昇しました。
それ関し、新聞の社説に今年は経済恐慌になると言う噂は薄れてきているが、まだ問題が大きいと言うのははっきりしていると書かれました。そうでしょうね。
外人観光客が昨年は200万人あったそうで、正常化がすすんでます。
ただ新車の販売は1月は27600台と過去21か月で最少と落ち込んでいるとか。
2)銅価格と為替
 銅価格は1ポンドは4.14ドル、為替は1ドル781ペソでした。銅の価格は高値安定です。このためチリのペソは対ドルでずいぶん強くなりました。
 それもあってガソリン価格が下がっています。近くのガソリンスタンドで97オクタンは1460ペソでしたが、今週は1370まで下がっています。

(一般)

1)山火事
中部・南部のマウレ州、ニュブレ州、ビオビオ州、ラ・アラウカニア州で大規模な山火事が連続的に発生しました。今日の昼の発表では260か所に火災が発生しそのうち87件がコントロールできず延焼中とか。その面積は全部で4万ヘクタールと言われます。それが近くの町に襲い掛かり8百軒もの家屋が延焼し、死者が24名になっています。消防車が近づけない地区は空からヘリコプターや飛行機で消火に当たっています。そのヘリコプターの一機が墜落し2名死亡とか。厳しい状況です。一部の火事では人間の手によるものと(放火・失火)思われるものもあるらしい。
ところで各国から援助の提供が来ているとか。うれしいですね。

こういう状況で各地の自然公園の入場制限・禁止が発表されています。私が登っている山系もそのうち入山中止になるかな?

冬の日本でも茨城県で山火事が出たそうですね。

2)マプチェ
 マプチェのウエラがアルゼンチンで逮捕され刑務所に入っていますが、彼はチリで放火などの罪で有罪になりました。しかし不法に出国しました。チリ政府は彼をチリに送還するようアルゼンチンに要請中です。
3)コロナ問題
今週は新規患者数は2000名を超すことはなく、毎日の新規陽性率も10%以下でした。つまり低め安定です。

(スポーツ)

1)サッカー
 人気3チームの結果はチリ大学と カトリカは敗戦。コロコロの試合は火事の問題で延期になりました。
 第3戦を終わった段階で、今日の首位は5チームが勝ち点6ですが、2連勝しているオヒギンスとワチパトの試合が明日なのでそれに勝ったチームがトップになります。
2)テニス
 デービスカップ戦が始まり、チリはカザフスタンと対戦し、勝利を収めました。このため4年ぶりに世界リーグ戦に復帰することになりました。

以上