(政治)

1) 国会議員の死
第8州選出のUDIの国会議員ロボが事故死。車を運転していたら道路に馬が出てきて、それと激突。その結果運転を誤って即死。しかし運の悪いこと。彼がスピードの出しすぎとか、酒酔い運転なら、責任は免れませんが、道路にいてはいけない動物が出てくるなんて。大統領以下、国会議員の多数がロス・アンへレス市で行われた彼の葬式に出席しました。しかし彼の代わりを先日、第8州知事を辞任したバン・ライスベルグが任命されるという噂がありますが、それはあまりに話が良すぎませんか?

2) エクアドルのコレア大統領は領海問題で、1952年に締結されたエクアドル・ペルー・チリ間の領海問題に認識の変更はない。したがってペルーが国際法廷にチリを訴えているのは基本が無いとコメントし、明確にチリ側に立ちました。さぁ結審はどうでしょうか?

3) ファーストフードの規制について
食べ過ぎると身体に悪いファーストフードですが、チリではゴミ食物とも言われます。これを法律で規制しようとしたら経団連が反対声明を出しました。自由に仕事をさせろということでしょうね。確かに広告の規制などを法律で決めるより、その種類の食事を食べ過ぎると健康に害があるということを一般市民が認識させる方が意味がありそうですが、もう遅いかな。
一般市民の頭にはそういう食事がおいしいとしみこんでいるようです。そのためか最近マクドナルドの宣伝が目立ちます。与野党の国会での議論はどうなるのかな?
しかし健康に悪い食物(必要以上に砂糖を入れたお菓子)を作っているメーカーが、その規制法案に反対する権利があるのかな?逆にそれをもっと健康に良い食品に変えて売り出すという気にならないのでしょうか?

4) 今週の最大の話題は政府の一般企業に支払われた損害賠償金支払いについてでしょう。野党はその問題を起こした住宅省大臣マッテの首を要求しています。トランサンティアゴ計画の工事を06年に受注したコダマ建設は、その年に作業が終わらず、政府機関とネゴをして締切日を伸ばしてもらい、契約金も増加。さらにその時期が来ても仕事が終了せず、再再度、政府とネゴ。その度に支払い要求が伸びていましたが、政府の支払いが遅延するので昨年末に政府を訴える裁判を起こしました。それがなんと1ヶ月で裁判結果が出て、政府はその支払い準備に入ったらしい。ところが監査局がそのコダマに70億ペソの超過支払いがあるとし大問題になったもの。しかし2006年ってバチェレットの時代だから、彼女のときから怪しい問題が潜在しているのではないかな?いつも私が言うように、政治家って右も左も同じようですね。

5) 南部貫通道路
チリの最南部は森と湖が多くて、道路が整備されていません。今回、そのあたりを訪問したピニェラ大統領はその地区の道路整備を訴えましたが、その計画では道はアメリカの大富豪トンプキンスの持つプマリン公園を通過することになります。彼は一般人の地所を勝手に使用して道路建設をするのはいかがなものかとコメントしています。

6) 次期大統領候補の 世論調査で、与党側はゴルボルン大臣、野党側はバチェレット前大統領が圧倒的な人気を集めています。野党側も彼女以外に人がいないのは苦しい戦いですね。新味にかけますから。