(一般)

1) もう救出作業が始まった火曜日から、それが終わるまで24時間以上、他のニュースを全く流さず、全チャンネルのTVが鉱山事故一筋でした。一般TVもニュース専門のケーブルTVも同じです。しかしそこまで徹底しなくても良いと思いますが、他局に先を越されてはいけないという意識がチリは強すぎるのでしょうね。とにかく横並びが好きです。しかし鉱山員33名が全員生存していると発表されたときは、救出作業は11月とされていましたが、それよりはるかに先に救出が実施されました。政府の案が期日より遅れるのはチリでは当たり前ですが、それが先倒しに行われるなんて、不思議です。ピニェラの外遊にあわせ、それより先に救出作業を終えたいとしたと聞きますが、そんな案を設定しても現実に作業が進まなければ夢に終わるわけで、確かに今回の劇は脚本も監督、主演・助演もすべての分野で突出した力をだしました。国民の意見として、政府・ピニェラ大統領の評価が大きく上がっていますが、当然でしょうね。大統領が前面に出すぎとの嫌味のコメントは国民が認めなかったようで、野党もその後、お祝い一色にトーンを変えています。
救出された鉱山労働者は病院に収容されたあと、既に大半が自宅に戻っていますが、それをテレビ局が追跡しています。多分、テレビ局がお金を出してホームパーティを実施し(他のテレビ局の取材がないのですぐに分かる)生き埋め労働者のその後をニュースのソースにしています。最もその私生活を根掘り葉掘り報道するのは行き過ぎの気配もあり、労働者の代表が記者会見で報道陣の自粛を求めるコメントもされました。日本のヤフーでも「労働者が愛人のもとに」と言うタイトルの記事が載りましたが、そんな3面記事のような報道をするべきではないと思いますが、どうでしょう。
最も33名の救出作業員ばかり前面に出ていますが、サン・ホセの従業員は300名で33名だけでは無いとする他の従業員の苦々しい顔もテレビのニュースに出ていました。彼らは最近給料をもらえず、会社がつぶれると退職金ももらえないかもしれませんからね。生活がかかっています。

2) 宝くじ(ロト)
何と今週は賞金が53億ペソになり、400万枚が売れたらしい。とにかくこの宝くじを買いたい人が店の前に行列を作って買いあさっていたらしい。しかし今週も当たりくじが出なかったので来週はそれが65億ペソになる由。そんなたくさんのお金をもらったら人生が変わってしまうでしょうね。私は買わないので当たる可能性はありません。

3) サンティアゴの見所
外人をサンティアゴのどこに案内すればよいかと言う記事で、各種の美術館・博物館のほかにアラメダ通り、タラパカ通り、マッタ通りを歩くと古い町並み、珍しい店を見ることが出来ると推薦しています。