(経済)

1) ラタム航空のスト
もう2週間も続き、乗客の間で悲鳴が出ています。テレビのニュースでプンタ・アレナスから来た乗客が「サンティアゴの病院に治療に来て、戻る前日にストが始まった。往復切符だから他の航空会社に替えるわけにはいかず、じっと待つだけだが、政府かラタム航空が援助便を出してもらえないものか」と訴えました。
労働委員会は会社の要請を認め、「現行条件を18か月継続して、その後に再ネゴに入る、または組合とのネゴを止め組合員が個人的に会社とネゴをする」こととしました。これでほとんどの組合員が働く体制になったため、会社は来週からすべての便が正常に飛ぶと発表。組合は会社を訴えると闘争継続の様子。
2) 銅価格と為替
銅の価格は3.08ドルと下がり、それにつれて1ドル606ペソとペソ安になりました。中国の経済成長率が高め安定だから銅価格は上がると専門家は言っていましたが?
3) ドミンガ鉱山
想像されたように、バチェレット政権時に同鉱山の開設を認めないとした判断を環境法廷は取り消しました。これはもう一度、同鉱山開発が自然破壊につながるか調査すると言うもので、25億ドルの投資にGOサインが出たわけではありませんが、うまく行く可能性があります。これに対し反対グループは最高裁判所に提訴すると発表しました。
それから、現在、チリで注目を集めているのはリチウムですが、その分野のトップのソキミチ(SQM)に中国資本のティアンキが出資しようとしたところ、コルフォ(生産開発公社)の前副社長ビトランが中国資本の加入はいかがなものかとやんわり拒否しました。
これについてチリ駐在の中国大使がチリと中国の間の連携を怪しくするような動きは認められないとしピニェラ政権もその是非を正すべきだと厳しいコメントを出しました。