(一般)

1) やっぱり一番の話題は鉱山労働者の救出作業でしょうね。意外と作業が順調に進み、予定の11月1日より2週間早く10月中旬に700メートルの地下から地表に連れ出せそうです。地下に労働者はじっと救出を待っているのではなく、何と、毎日8トンの土砂を片付けているらしい。これは掘削機械がトンネルの中に落とす土砂を取り除く必要があるからで、まるで自分たちの仕事を実行しているわけですね。

2) さてもう一方のチリの抱える問題点は、マプチェ族のハンガーストですが、この土曜日に一応の合意に達し、一部のスト継続者を除き、大半のマプチェは80日にわたったストを中止しました。今までテロリストとして裁判にかかっていてのを一般犯罪に変更したため刑が軽減されそうです。  しかし80日も絶食してよく誰も死ななかったものですね。チリに住むマプチェの34%は第9州に住んでいます。9州は貧困層が27%とチリのトップクラスで、前回の調査があった06年時より数字を悪くしています。つまりマプチェの生活は悪くなっているわけです、そして18%の人間は毎日マプチェの言葉(マプチュンゲン)を使っているとか。もう建国200年といいながら、チリの原住民問題は解決に遠いわけですね。

3) アレルギー問題
サンティアゴでは9月18日の祝日の後、アレルギーで病院に来る患者が50%-100%も増加しているらしい。もちろんこの問題(花粉症)は昔からあったのですが、この10年ほどの間に植樹された街路樹が近年、問題を急激に増加しているわけです。鼻水が止らない、涙が出る、のどが痛いとかいろいろな症状がありますが、春の間これが続くことから、チリではこの症状を「春の病気」と呼んでいます。