(政治)

1)2011年の国家予算について野党側から批判の声が上がっています。530億ペソの予算は、本年度より5.5%アップです。08年の世界経済危機を受け09年予算は景気回復のため18.2%アップとそれまでに見ない数字になりましたが、それが今年9%、来年と5.5%と徐々に正常化してきているわけですね。ドルとの為替率を考慮しないのはいけないとか、金利が上がってきているのだからもう少し高い数字にせよとかいろいろコメントはあります。予算の一番高いのは労働省、ついで文部省で、この二つが突出しています。
2)ピニェラの国際会議出席。アルゼンチンの中南米首脳会議にピニェラは出席しました。しかし前日エクアドルで起こった同国大統領の警察による拉致事件が話題の中心だったようで、そうでしょうね、どの国の大統領も自分の支配下の警察に拉致されるなんて想像できないでしょうからね。
ところでアルゼンチンは正式にチリ最右翼の政党UDIを生み出した政治家グスマンを暗殺した犯人の一人の政治亡命を認めました。もちろんチリ側は両国の国際関係に悪影響と抗議していますが、アルゼンチン側は気にもしていないようです。

3)バチェレットの誕生日
彼女の59歳の誕生日を祝う席で、軽い地震がありました。彼女は笑って誰かが私が国連勤務でニューヨークに行くのを辞めさせようとしているのかなとコメントしましたが、確かに彼女は野党を代表する顔ですね。他の誰かが政府を批判しても負け犬の遠吠えと言う感じがするのに、彼女が辛口批判するとなんだか、当たっているように思えます。このニュースはボリビアにいるときテレビのニュースで見ましたが、向こうのホテルではチリのTVNや日本のNHKも見られました。
今のところ野党のなかで彼女ほど国民の人気を集めている政治家はいませんから、大統領選挙が今年なら、候補者は彼女しかいませんね。一方与党側は表面的には文部大臣のラビンでしょうが、実際は鉱山大臣ゴルボルネが例の鉱山事故以来急速に国民の心をとらえているようです。でもまだ3年先の戦いですからね、分かりません。