(経済)

1) インフレ
   最近ドルが(対ペソで)強くなったことから電気代の値上げが実施されます。
   原料の値上げということですね。5−8%になるそうです。
それよりショックなニュースです。世銀の発表では世界的な食料費の値上げは06年1月から今年5月までに68%が記録され、貧困層の増大をもたらせている。ラテンアメリカではメキシコ、ペルーそしてブラジルにその傾向が顕著に出ている。チリの場合は最貧困層が現在の12%から近々17%の上がるだろうと予想されています。
ただし、この12%は他国と比較すると格段に低いものです。例えばコロンビア55%、ペルー50%、ブラジル32%メキシコ28%ですからね。いかに現在のチリのレベルが高いかということが分かります。
しかし欧州でロシアがしやりたい放題をしているのにアメリカは手も足も出ないですね。アフガニスタンイラクで手が一杯なのでしょうね。しかしロシアは良く国際政治を研究しています。今がチャンスと見たのでしょうね。それからおかしいのはこうして戦争があれば原油価格の高騰を呼ぶはずなのに、実際は全く逆で値下がりを続けています。ちまり少し前の原油価格の暴騰は需要と供給によって物価は決まるという経済学の教科書に書いてあるものとは全く違った見方が必要だったことが分かりますね。分かりますか?

2) ラテンアメリカのインフレ対策は間違っているという記事もありました。
   それによると、現在各国でとられている政策の例として、物価の統制を図る、ある商品に政府の援助を出す、ある分野の輸出制限をするなどですが、それらは短期的には効果があっても長期的には失敗に移ることが実証されているとか。要するに無理はいけませんということだろう。
   チリにも一部あてはまっていますね。
現在のインフレの数字は最悪がベネスエラで34%、10%近くがエクアドルとチリ、8%前後がコロンビア、ウルグアイ。アルゼンチンは公表9.1%だが。実質は25%程度らしい?ブラジルが一番ましで6.4%
インフレ退治に金利を上げる手も良く利用されますが、南米各国の金利はベネスエラが25%、ブラジル13%、コロンビア10%、チリは7.75%。日本の金利ってありましたかね?