(政治)

1) 新聞を見ているともう次回の大統領選挙はピニェラ対ラゴスのようですね。まだ他にも候補者はいるのにまるでこの二人で決定といった取り扱いです。なにしろある機関がどの政治家に将来性があるかという調査をしたところ、1位がピニェラでなんと50%、2位はラゴスで27%、3位はアルベアルで24%(この二人の位置が入れ替わった)だったからです。
それからその次の2014年の選挙に前野党候補のラビンが再々出馬をするだろうと噂されています。
軍事政権が終わって左翼中道グループが4代続けて政権をとりましたが、バチェレットが最後でしょうね。新しい風がもうそこまで来ているようです。

2) トランサンティアゴ計画への国家補助をめぐる国会論争で、下院でとうとう議決がされましたが、なんと57対56票でした。しかしすごい、たったの1票さ。
この数字が出るまでに政府は独立系や与党で反対を表明している議員を標的に一票一票つぶしにかかり、多数決を確保する努力を続けましたが、思うように行きません。
で、与党DCで反対を明言していたアセンシオに彼の票田チロエ島と本土を結ぶフェリーの援助に12億ペソの資金提供を約束し、彼の票を獲得。これが1票差の最終結論になったらしい。投票後、野党議員から彼に裏切り者とか卑怯者などの罵り声が連続して、もうすこしで彼との間で乱闘騒ぎになるところでした。
「やはり正義は最後に勝つ」「ピニェラではこうはいかない」との叫び声もありましたが、あまり的確とは思えませんね

3) パラグアイの大統領が替わりました。新大統領は元カトリック教会の神父さんです。人前で話すのが上手いのは当然ですね。彼は同国の汚職体質を変え、新国家建設を公約しています。もちろん彼の言っていることは正しいですが、同国のような汚職体質の色濃い国で新政策がすっきり実施できるか見ものです。チリだって最近は汚職の無い国ではありませんからね。
バチェレットはその大統領就任式に出席し、その後ボリビアのモラレス大統領と面談するとなっていましたが、ほんの立ち話だけで、込み入った話は出来なかったらしい。そのモラレスは大統領信任の国民投票を実施しましたが、意外に彼を支持する層が多く、独立を標榜する幾つもの州とどうネゴするのか楽しみです。