(経済)

1)原油の値段が下がってきたので世界の株式市場で株価が上昇といわれます。原油の値段が下がってきたのは世界の景気にかげりの出た証拠とする経済学者の文章には笑ってしまいました。わずか1ヶ月前、1バリル140ドルまでなったわけで、たった1ヶ月で世界の景気がそれほどかげるわけがない。そんなレベルの低い学者のコメントはともかく私には10年前のアジア危機の再燃が心配。
  もちろん中国がその核になるのでしょうが。中国五輪が大成功といわれますが、効率や限界を無視して大盤振る舞いの予算で世界に
  その存在感を見せ付けた中国政府の意図は成功と出るのかどうか?
  ところで近年の好調さの継続殻からチリ経済の安定さは問題になっていませんが1980年代の前半、そして10年前のアジア危機のときと
  大きなピンチを2回迎えているだけに今回それが起こらないとは言えませんね。
  今週、当地の大手銀行サンタンデールは役職者を含む人員削減を発表。
  約100年の歴史をもつエッソがチリから撤退を発表。これはブラジルの石油会社に身売りしたもの。ねっ、何か怪しいでしょ。
  ところで世界の原油価格が下がって115?まで下がっているのに毎週
  チリのガソロン価格は上昇しとうとう1リットル700ペソを越えました。 そのうち道路をそれに怒り狂った車、トラックが埋めるのでしょうね。
  ところでそれにつれて銅の価格も低下し、一時4ドルまで行ったのに今週は3.4ドルまで落ちました。
  ドルは高値安定で1ドル518ペソになっています。

2)物価上昇
7月の物価上昇率は1.1%となり、とうとう今年度の年間物価上昇率は8%と過去10数年間で最悪の数字になりそうです。
これを受け、中銀は8月14日に公定金利を7.75%までアップするらしい。
しかしチリ経済の危機の引き金になりませんように

3)チリ産豚肉の輸入を再開
日本は1ヶ月間、禁止していたチリ豚肉の輸入を再開しました。
チリにとって日本は最大得意先(全輸出量の3分の1)ですからね、良かった、良かった。でもこれからはもっと製品の管理をしっかりしてほしいですね。