(一般)

1) 大雨

大雨が降り、各地で死傷者のほか、洪水、浸水による被害が出ています。水がないので大問題だった先週までと全く違った状況ですが、「降れば大雨」のことわざは正しいことが証明されました。

このため首都サンティアゴの一部の区では断水になり、給水車の助けを受けることになりましたが、住民の怒る顔がテレビのニュースに出ていました。金曜日は首都圏の大半の学校が休校になりましたが、日本人学校は正常に授業が行われたそうです。

首都圏だけでなくチリの広範囲の地区で大雨となり道路や家屋の損傷を含め被害は大きなものです。

来週も大雨の降る日があると天気予報は言っていますが、さてどうなるか。

スキー場はこの大雨でスキー場開きを6月中旬に早めると発表しています。

2) 大学立法

チリの教育問題は昨年の大問題でした。確かにこの数年、問題解決に進展を見せていますが、それでも抜本的な解決には至らず、紛争の火種を常に抱えています。大学の教育改善を図るのに、国立のチリ大学では、その費用を半分国から出させ、残りの半分は自己負担となりそうです。しかしどこからその自己負担分をひねり出すかが問題です。考えられているのは大学所有の地所を売りに出すとか、一部は学生の負担(授業料アップ)とかです。チリ大学の場合、政治的に、奨学金を受けて勉強している低所得層の子弟も多く、授業料アップを受けられない学生がどうなるか心配されます。今週、各学部で占拠(ここではトマと言います)が行われ、深刻化しています。

明日の月曜日、どう展開するのか、分かりません。私の娘が同大学で学んでいますので他人事ではありません。彼女に、1968年から起こった全国学園闘争の時、私も北大で反政府、反大学執行部でデモに参加していたと話しましたが、娘はどう感じたでしょうか?

3) 各国の平和度

チリの治安が悪化しているとこのチリの風で度々書いていますが、世界的な調査ではそれと異なった数字が出ています。ロンドンで発表された平和グローバル指標ではチリはラテンアメリカでは最も平穏な生活を享受している国らしい。世界140か国中、第19位とか。日本が5位にランクされているのも嬉しいですね。中国、ロシア、アメリカ、イギリスなどは低いランクで英米の低落は目を覆うばかり。どうして?