(一般)

1) 悪天候
南部では床上浸水やがけ崩れから道路の封鎖まで起きています。第5州のレニャカ(有名な避暑地)でも土砂崩れが起き、車が泥に埋まる事故も起こりました。道路をボートを使って渡っているのもニュースに出ました。何でも1万人くらいの人が被害を受けているとか。しかもこの悪天候はまだしばらく続く様子。地震・家事に続いて大雨とバチェレット政権は自然災害に運がないですね。
もちろん、国内だけでなくその他にブラジルに向かったサッカーファンが大苦戦。バス・車・オートバイでチリからブラジルに向かうにはまずアンデス山脈を越える必要がありますが、サンティアゴ近辺のみならず、カラマ近くも悪天候で国境封鎖。じっと我慢して待つほかなし。プンタアレナスから陸路来たと言うファンなんか、ブラジルに着くまでにエネルギーを使い果たしますね。試合の後また 無事に故郷に戻れるのかな?
平地の雨は山岳地方では雪ですね。サンティアゴ近郊のコロラドスキー場は通常より早くこの週末から営業を始めました。スキーファンには願ってもないニュースです。
2) マリワナ
ウルグアイアメリカの一部の州でマリワナが合法化されていますが、チリでもマリワナを医薬のために栽培を認めるとか、コカインなどのハード麻薬の部類から外すという動きもあるようです。バチェレットの時代に、きっと大きな風の変化がありますね。
3) チリ大学学長選挙
このほど行われた学長選挙で医学部学長のビバルディが選ばれました。彼は私は左翼ですが、社会党員としてチリ大学の運営を行うつもりはありませんとコメント。選挙の翌日、バチェレットが彼に電話をかけて祝福したとか。新聞によると1970年代、二人とも同じ大学の医学部で勉強しており、一時親密な交際があったとか。元カノですか、なんやそれ。
4) デモ
ブラジルでデモが続発ですが、チリも教育問題関連の学生デモに続いてエネルギー問題のアイセンダム反対デモが行われそうです。
2005年に開始されたこのプロジェクトは最近1年ほど工事が止まっていますが、来週、新しい局面を迎えます。もし計画の継続が拒否されれば裁判所に訴えることにし、もし条件を変えることでダムが認められれば、新計画の設計を始めるとか。その時はサンティアゴの街に以前のように反対デモがあふれますね。
5) マプチェ問題
マプチェによる被害を受けた人たちのグループが第9州の知事の罷免を求める要求を出しました。マプチェが一方的に他人の地所に侵入し、家畜などの強奪、車両などへの放火を行い、それが大きくなると先年の老夫婦焼死まで行きつきます。その犯人を知事が訪問し親しく話し合うと言うのは被害者グループには耐えがたい屈辱になるわけですね。政府側からは彼を非難する声はありません。
6) 軍隊内の同性愛問題
チリの軍隊は同性愛者を認めていませんが、これを変更して、同性愛者でも軍隊生活を送れるようにする話が出ています。もちろん、これを認めようとする動きと真っ向から反対する意見が衝突しています。マリワナでも、妊娠中絶でも同じように保守派との争いが続きます。