(一般)

1) 大雨
サンティアゴはいつものように数十ミリ降っただけで街の中が水浸し。道が川のようになり災害続出。家の中まで水浸し。政権が変わっても様子は同じ。困ったものですね。
もちろん首都圏だけでなく全国9つの州に被害が出ました。ただダムに水がたまったので今まで止っていた水力発電が開始になる良いニュースもあります。
さてマイプ地区のスーパーマーケットの地下駐車場が浸水でプールになってしまいました。それを取材に行ったテレビ局のメンバーに同店のマネージャーが「お前ら、何するんや」と殴りかかりました。自店の恥を撮影に来たのかと言うわけですね。もちろんこれは夜のニュースで放映され、そのマネージャーは警察に逮捕されました。そのスーパーマーケットはセンコスッド系の店舗ですが、「内情を調べております、その結果、必要な処置を取ります」と公式発表。テレビや新聞の大手広告主でもこのニュースが外に出るのは抑えられなかったようですね。

2) 家庭内暴力
今年に入ってチリ国内で夫に殺された妻は18名。昨年同期の14名より増加。今週もサンティアゴでこうした殺人事件がありました。その事件は二人の子供の前で1ヶ月前に別れたばかりの元夫が女性(元の奥さん)を刺殺。その男は「刑務所ではこうした犯罪を犯した犯人に暴行を加えるのが良く報告されるから、自分に特別の警護をするよう」要求したとか。しかしチリもラテンアメリカの中でこの種の犯罪の多さで上位に来るのは悲しい現実。
3) スキー場のオープン
例年より早くサンティアゴ地区のスキー場が開かれました。この週末、雪を待っていたスキーファンは早速一すべり。ランチリ航空はブラジルから4万人が、スキーのためにチリを訪問すると見ています。
4) 竜巻
竜巻ってアメリカの代名詞かと思っていましたが、今週南の8州にあるサン・カルロスで発生。家屋をなぎ倒しました。力のあるものですね、15分ほどの間に100件以上の家屋をなぎ倒したとか。人や車は逃げられますが、家屋は動けませんからね。しかし怖い。
竜巻の問題のほかに8州はコパウエ火山の噴火の可能性があり、地域住民の強制撤去を実施中。ぺウエンチェ族(そのあたりはマプチェとは別の種族のインディヘナの地区)の一部は、火山が噴火するという決定的な証拠がないとして自宅から離れません。同地区はほとんど酪農で生活しているので彼らが家を離れると家畜の世話ができなくなるという問題もあります。そのあたり、アルト・ビオビオ地区には、何回も行っているので、現地の様子がよく頭に浮かびます。