(経済)

1) チリ国の危険度が上昇

   今回のJPモルガン発表の国別危険度でチリはポイントが上がり2003年以来の悪い水準になりました。そうは言ってもまだラテンアメリカの中ではベストの国でブラジル,アルゼンチンよりははるかにマシな水準です。

2) ブラジルの油田発見に刺激されたわけではありませんが、チリ最南部マガジャネスで天然ガス原油発掘が活発化しています。この先の6年間で民間会社が2億6千万ドル規模の投資をおこなうと発表されました。

3) そうそう落ちつづけていた株式市況がやっとその傾向から反発したようです。週の始めには過去4年間で最高の下げ幅、10日で8%も下がってしまったと泣いていたのですが,一安心かな。

4) チリの経済の好調さを裏付けるように新車の販売台数が今年は20万台を越えて前年対比30%アップとか。そう言えば新しい仕組みのナンバープレートをつけた車を多く見かけます。車を持っていない私はチリでは相当の変人ですね。

同じようにラテンアメリカの国中で国民所得の統計が出ましたが2000年にはチリはアルゼンチン,メキシコに次いで第3位の所得を得ていました。それが2006年の統計では高額所得者,中級,低所得者の三つの層でいずれもトップを占めるようになりました。銅のお陰といえばそれまでですが、国の安定,レベルアップが着実におこなわれていることを示す指標の一つです。ちなみにチリの高額層では年間42000ドル,中間で6300ドル、低所得層は1400ドルとなっています。2位のメキシコの高額層は33000ドルですからいかにチリが好調か分かると思います。