(一般)

1) 地震の話題が今週のトップを占めましたが、政府にとって苦しい戦いになっています。というのは地震の翌日,バチェレトは4人の閣僚と共にアントファガスタなどの第2州を訪問し、被災者の救済を実施すると約束してきました。その翌日,彼女は南部の町を訪問し,市民の前で、大被害の出ている北部を私は閣僚と共に現地入りし被災者救援の手を直ちに打ちましたと自画自賛。そのニュースの次のテレビ画面に地震の被害地が入ると被災者は「政府からの援助が全然届かない、一体バチェレットは何をしているのか。」バチェレットは情報収集能力に欠けるようですね。

地震の後3日たった土曜日,被災住民が道路を封鎖して抗議行動をおこしはじめ、バチェレットはあわてて政府高官を派遣し新たな対策を立て始めました。

私の同僚リカルドが地震のとき,出張で現地に入っていました。彼の話では震源地のトコピジャは被害がひどく,その夜,そこのホテルを予約していたが,ほうほうの体でアントファガスタまで脱出したらしい。さらに近くの被災地マリア・エレーナにも商談で入ったが客には全然会えなかったらしい。無理もありませんね。

2) いつもの話題トランサンティアゴです。先日ラゴス前大統領が、「民間の技術提供会社ソンダはGNPを使って走行バスのコントロールをするとかカードで支払われた料金の決済をするとか、ほとんどすべての分野でこの新交通計画と関連しているが、同社の技術不足は計画に多大の損害を与えた」と厳しく批判しました。その社長が国会の委員会に召還されたのですが,そこで「私どもはラゴスさんとは長いお付き合いがございまして、彼が大統領候補のときなんか多額の献金もしていますから、ここに来て手のひらを返すように私どもの批判をされますのは納得できかねます」とコメント。これに対し新聞に投書が載って,これってあからさまにその会社がラゴスに賄賂を送ったという証拠じゃないのですかって。言えてる。

そうそう,それからこの交通計画の参加バス会社の社長が,せっかくチャベスがトランサンティアゴを援助してあげると言っているのだから、政府をそれを受け、原油を安く買って自分たちに分配してほしいとコメントしています。実際チリ・ベネスエラの関係はどうなるのかな?

3) 政府の高官がテレビのニュースで、犯罪の届出が今年は増えているが,これは犯罪が増加したのではなく,市民が司法を信頼し始めたからだとコメントしているのを聞いて,マジに驚きました。つまり今までは被害の届出を出さなかったが今年からちゃんと届出を出しているらしい。しかしこんなおっさんが政府の高官をしているだからバチェレットの人気も下がるわけだ。私がどこかの飼い犬に噛まれたとき、警察に行ったら,「裁判になったら何年もかかるよ」と言われ訴えを出すのを止めましたが、この高官はそんなことは知らんやろうな。さっきの欄で地震の被災地に政府が高官を派遣とかきましたが,その高官がこのおっさんです。フェリッペなんとかと言う名前ですが。

4) 携帯電話

しかしチリ人の携帯好きも相当ですね。何しろ使用者の合計は1400万とチリの人口とほとんど同じです。つまり赤ちゃんも老人も全員1台持っているわけですね。もちろんこれは実際ではありません。つまり一人で2台以上使っている人が多いことを表しています。私の会社のセールスマンもそう言えば大概2台持っています。1台は会社の電話でもう1台は私用のもの。

私は会社から支給のブラックベリーだけですが,携帯電話でメールを着発信ができるのは便利です。