(政治)

1) バチェレット
ニューヨークに飛んで国連総会で演説しました。確かに人前で上がらない人です。ちゃんとスピーチをしました。最近のメキシコの地震・カリブのハリケーンなど天変地異が目立っているが、その責任はともかくとして気候変動に関する施策を明確にすべきと主張。
彼女は自分の将来に関し、来年3月まで私はチリの大統領としてチリの国のことだけを毎日・毎時考えているわけで、国連の職に戻ることについて一部から批判が出ているが、全く私の考えを理解しない単なる批判としました。
もし彼女の言い分が正しいなら、チリのこと以外は考えていないなら、3月以降にニューヨークに戻るとするプランを計画するのはありえないのですが、彼女は嘘をついているか物忘れがひどいかのどちらかでしょう。
教会と政府の関係
先日、プロテスタント(新教)のミサで信者がバチェレットを面罵しましたが、昨年10月に政府は50億ペソを同教会の修復費用に献金しています。バチェレット政権時だけで、その他に35億ペソを大蔵省から支出しているとか。
それだけ大事にして、後でクレームされてはバチェレットもメンツ丸つぶれですね。しかしそれほど金をつぎ込む必要があるのかな。勿論カトリックにももっと大きな金額が渡されているでしょう。
天災(地震・山火事・濁流)で被害が出た地区の援助が遅れているのに、意味の分からない宗教関係の寄金はこまめに出すわけですね、バチェレットらしい。
軍事政権時の人権問題に関連して、防衛大臣のゴメスは軍が秘密にしている情報はないとコメント。バチェレットの母親は、すべての秘密が明らかになるのが望ましいが、資料作成時の公約を大事にすると言うのは理解できるとしました。
彼女もひどい拷問を受けています。良く生き延びたものです。
2) 選挙運動
今週から11月の選挙運動が正式に開始されました。いつも同じことを言っていますが、全く盛り上がりません。
地下鉄の駅を出た所でピニェラとギジェルのパンフレットをもらいましたが、ほかには選挙運動は何も見当たりません。ピニェラが勝つのは決まっているようです。
3) 上院議員の支出
2012年から今年までに議員が使った324の外部機関の資料調べの額は62億ペソになっています。問題はそれらがほとんど他人の調査をコピーしただけで独自の調査・研究ではないことです。それに国が多額の金を使うことが必要かどうか問題になっています。どうせどこかで議員とそう言う組織が絡んで汚い資金の動きがあるのでしょうね。
4) 妊娠中絶法案
既に政府の公式文書に公表されましたから、90日後に正式法案として成立します。3つの理由による中絶は合法です。