(一般)

1) 移民
近年のラテンアメリカの中でチリが最も移民の数が増加した国です。移民の数は過去数年、毎年5%ほど増加。メキシコやブラジルより高い数字です。2015年の数字で移民数は46万人とか。
40%のチリ人は移民が自分たちの仕事を奪っていると考えるらしい。移民を制限せよとか、移民は犯罪の増加の原因と考える人も多い。
移民は正規に政府許可を得るまでは不法に労働しているわけですが、それなら住居の賃貸なども困難です。それを見越して移民者に通常の3倍の家賃を取る業者が目立つとか。それで移民の方でも1軒の家に数人でなく、20人以上住み着き、小さな部屋にごろ寝しているとか。
また安い給料から貯金し、チリに家族を呼ぼうとしたハイチ移民が、同じハイチ人が幹部をする旅行会社に1枚1000ドルで航空券を発行してもらったら、それが偽の航空券で、千ドル騙されたとか。数十人も被害者が出てテレビカメラの前で泣いていました。日本でも最近同じようなおかしな旅行代理店がありましたね。       
2) 地下鉄
バチェレットの教書の中に地下鉄7号線の話が出ましたが、25キロのこの路線が完成するのは2025年の予定。今までメトロが走っていなかったレンカやビタクラ区などはこれで大きな恩恵をこうむるでしょう。これが完成するとサンティアゴのメトロの全長は174キロになり、マドリッド、メキシコに次いでイベロアメリカで3番目の長い路線を持つことになるとか。私はチリに来た頃は第1号線の一部だけが動いていました。