(一般)

1) 聖者の日
11月1日は聖者の日、もしくは先祖の日として祝われます。自分たちの先祖を奉るためお墓を訪れ、花をささげる習慣があります。一般墓地が市民であふれました。
2) 移民追放
2015,16年でチリから国外追放された移民は平均で1日8名です。一番多かったのはボリビア人で1821人、次いでドミニカ人で1574人、3位はコロンビア1270人。最後の方にアメリカ人4名、中国人1名も記録されています。
逆に今年になってチリに移民申請をしたのが一番多い国はベネスエラで32000人、次いでハイチ23000人、3位はペルーで18000人でした。10位に中国600人が記録されています。
ベネスエラの場合、単なる労働者だけでなく大卒のプロが増えていますが、それは同国ではエンジニアに未来はないと思われるからだとか。今週も反政府側の要人がチリ大使館に逃げ込み、亡命が容認されました。
一般人の生活ですが、10年前、まだ原油価格が良かった頃、毎日のように彼らは肉を食べていました。それが3年前、年に24キロになり、昨年は年に一人当たり平均4キロまで減少。肉屋に肉がありません。大変ですね。
3) マプチェ問題
最高裁の長官が教会放火問題で起訴されているマプチェの家族と面談。起訴されていたマプチェは反ハンガーストライキを止めましたが、どういうわけか、またストを始めた様子。もう一方はマプチェグループに火をつけられ焼死した老夫婦の家族と検察長官が面談。司法の2トップが全く違う動きを見せています。
4) 地下鉄6号線
2日から6号線が開通しましたのでその日に試乗しました。
さすがに新線ですから、技術も今までと変わっています。 例えば、運転手がいません。すべて本部のコントロール部門がチェックします。車両がホームに入っても乗客はそれに乗れません。つまりホームにプラスチックの壁があり、そのドアが開かないと車両に乗れないわけです。これで誤って乗客が線路に落ちると言う事故は防げます。
ただメインの1号線、2号線や5号線のように今までゴムのタイヤを使っていたのが、鉄輪になっていました。どうして古い技術に戻したのか不思議です。
開通した2日は夕方から運転を始めましたが、翌日の金曜日は満員の乗客でした。そしてある駅の壁に落書きが。悲しい文化ですね。
ラテンアメリカでチリはメキシコに次いで2番目に地下鉄路線の長い国ですが、ピニェラは自分が大統領になったら第10号線まで進むと意気込んでいます。
メインの3線ですが、1号線(の一部)が開通したのは1975年の5月。ピノチェットの軍事政権の時です。もう40年以上前のことですね。その頃のサンティアゴの市民は200万人台でしたから現在の600万人と比べると半分以下です。
このほか都内でいつも渋滞していたケネディ通りにトンネルが開通し、通勤に車を使ってる人には大きなメリットになります。
5) 無賃乗車
サンティアゴ公共運送システムはバスとメトロが合体して行われていますが、バスの無賃乗車が後を絶ちません。
ただ前回7月の調査で30%だったのが、今回9月の数字は26%とやや下がり、少しは良くなりました。それでも4人に一人は無賃乗車ですね。
6) 少年犯罪
強盗かゆすりとかいろいろありますが一番数が多いのはひったくり。2016年の数字で、ひったくりで逮捕された少年は14歳が966人、15歳が1886人、16歳が2881人、17歳が3322人、いやはや。
大使館の領事部から今週メールが来ましたが、それによると毎日のように日本人がスリ・ひったくりに会っています。