(一般)

1) 肥満問題
長い間、肥満問題はチリの社会問題になっていますが、これは下記のように各家庭の問題と言うことが明白です。
と言うのは小学校に入ってくる子供の半数が超過体重か肥満症になっています。
このため政府は学童の肥満・超過体重を軽減するため50の作戦を立てましたが、結果はいまいちです。
つまり給食に野菜・果物の割合を多くし、新包装法案で砂糖・カロリー過多と表示されている食品は一切使用しない、
また教育省と合意して運動の強化を図ったのですが2016年の数字はその前年より良くなっていません。
幼稚園児、小学1年生、高校1年生の体重過多・肥満割合は年齢が低いほど数字が高いです。
家庭で食べる食事、生活習慣が理想とは程遠いと言うことが証明されています。
2) 観光
先年、ニューヨークタイムスでチリが冒険旅行に最適な国だと報道されましたが、今週イギリスのザ・テレグラフ紙で2017年に訪問すべき旅行地として1位にチリが入りました。その下にはカナダ、インドが続いています。南米では10位にペルーが入っています。
10年前、チリ政府は観光に力を入れていませんでしたが、最近は方針を替えたので、世界にチリが知られるようになってきたわけです。
チリのパタゴニアのトレス・デル・パイネ国立公園が雨のため、この9日、一部のルートが通行禁止になりました。川の氾濫や土砂崩れの可能性があるからとか。もちろん禁止は長い期間ではないでしょうが。
3) 年金
刑務庁の幹部をして、退職した女性オラテ(社会党党首の前妻)は警察軍(刑務庁の上部組織)から月550万ペソの年金を受け取っていましたが、あまりにも高給と騒がれ、刑務庁は150万ペソに減額。まだクレームが出たので、彼女が貯蓄した基本額を民間の年金運営会社に渡し、一般市民として年支払いを開始したら42万ペソになったとか。
チリは公明正大と言われますが、組織の上層部にいる人間はせこいことを堂々とやるわけですね。ばれない限り。
4) 山火事
中央部の山火事は少し治まった様ですが、日曜日の午後に、ビーニャでまた火事が発生。家屋に延焼しています。まだ火事は継続中なので、被害は増えていきます。
道がろくにないような斜面に、不法に家を建築し、ごみの収集サービスが無いので、谷の下にごみを投げ捨てる。高温・低湿度・強風の3条件が重なった今日、誰かの失火・放火で大火事になったと言うストーリのようです。
夜になってもまだ火災は継続しています。
5) マプチェ問題
今日、テムコ周辺で過去最大を言われる放火事件が発生しました。17台のトラックと倉庫などが燃やされ、被害総額は20億ペソとか。
トラック業界の会長がバチェレットに訴えていますが、「いつまで私たちはこうしたテロ行為の暴力を受けなければならないのか、警察の補強とかどうしてやっていただけないのか」