(一般)
1) 大雨
風速35メートルの強風を伴った大雨がチリ中北部を襲い、土石流などから家屋が崩壊、死傷者が出ています。海岸地区では最大11メートルの波が襲い、海岸沿いのホテル・レストランに被害続出でした。アリカ・イキケ・アントファガスタにも被害が出ました。港だけでなく飛行場にも問題が出ました。
サンティアゴの場合は東部の区は被害が少ないのに西部になると水害などの問題が出ます。専門家の意見では、街が小さな時代は住むのに適したところに家の建設をしたが、拡大化するにつれて家を建てるのに適していないところ(たとえば湿地)にも建設が始まったのが、基本的な問題としています。そこは地代が安いので立てる工事も簡易なものにして貧困層が住み着くわけです。そしていつも被害に会う。悲しいサイクル。政府の人間は毎年同じ地区に水害が出て恥ずかしくないものですね。その辺がチリ人化している私でも理解できません。日本で下町・山の手と言う分け方がありますが、サンティアゴではイタリア広場から東と西で区別されます。新聞に掲載された記事では、その東部の六区に住むのは全人口の17%、残りの83%は他の区の住民です。さてその6区の住民は62%が裕福な層で、ほかの区には2%だけ。格差がひどいですね。
2) 電力消費
チリの一人当たりの電力消費はラテンアメリカのトップとか。それも最近に急上昇。1990年に660キロワットだったのが2014年に3800KWとか。このままいくと電力不足になるのは目に見えていますね。火力発電は大気汚染、水力発電は環境破壊問題があるし、原子力はやめてほしいし。
3) ピノチェット軍事政権時に秘密警察のトップを務めていたコントレラが86歳で死亡しました。拷問・殺人などで有罪になり刑期は529年だったのですが、軍の病院で死亡。刑務所の中に16年いたことになっているが、特別刑務所でまるで別荘生活を送っていたと言う証言もあります。しかし彼も、彼に殺された人間も悲しい人生ですね。その夜のニュース番組で彼の軍隊時代から現在までの特集番組が組まれましたが、それだけの数の拷問、行方不明者、殺人を繰り返すのは通常の神経では耐えられないことは明らかです。