(政治)

1) バチェレットの地震の被災地イキケ訪問
4年前の27Fのエラー を繰り返さないため彼女は2日間、被災地を訪問しましたが、表立った動きはなし。電気・水が止まって、地域住民は苦悩する中、彼女は政府として何をするかの声明を出すことなく首都に戻りました。
4月の世論調査でバチェレットを支持するとしたのは54%、これは4年前の彼女の支持率より1%上だとか。    
地震の件ですが、4年前と比べると商店へ民衆が入って商品を略奪と言う不祥事はなかった模様。もしくはすごく少なかった。これは軍隊がすぐに街に出て警戒したからですね。4年前は軍隊が前面に出るのを嫌ったバチェレットですが、今回はすっきり軍隊を出しました。しかし住民は軍隊が護衛しているのは銀行・商店・ガソリンスタンドなどで一般の民家を守っていないとしています。
また民衆はパンの値段、ガソリンの値段などが地震の前よりどれだけ値上がりしたか(便乗値上げ)をクレーム。パン1キロが千ペソから3千ペソになったとか、地震を恐れてボリビアからの出稼ぎ者が母国に戻ろうとするとそれまで国境の町まで3千ペソだったミニバスが2万5千ペソを取った由。乗客も運転手もボリビア人ですから、せこいのはチリ人だけじゃないですね。
水がないので給水車の前に長い列を作っている人はいつまでこんな状態が続くのかと困惑。3日目には多くの家庭に電気と水は戻ったようですが、へき地まではサービスは届かず、おまけに商店が閉まっているので、毎日の食事に事欠く由。
イキケの高層ビルは内装はともかく崩壊したものはありませんでした。地震の規模が小さかったのと、チリでは手抜き工事があまりないからでしょうね。
イキケ近くの町アルト・オスピシオで建物の崩壊が多く出ていますが、多くは政府の援助で建てられた簡易住宅。これは構造欠陥に、岩盤のない建て地の問題が絡んでいるのでしょうね。それらの住宅の建て替えを政府は早急に手助けできるかな?
政府の援助が来ないと怒った一部住民が週末に道路を封鎖して抗議行動をしました。ラス・コンデス区役所はトップを切って救援物資を積んだトラックを現地に送ったらしい。政府や一般団体も飲み水・食料品、トイレットペーパーなどの物資を現地に送り込む作業をしています。
それでも日曜日になってやっと海岸沿い人が出たとか。海は怖いと言う観念からたまには散歩をしようと変わったのでしょうね。良かった。