(経済)

1) 貿易の数字
1−6月の数字ですが、輸出は前年対比2.3%下がりました。輸入は7.3%のアップ。トータルでは47億ドルの黒字になりました。昨年1年間の貿易黒字は108億ドルですから、この先どうなるか若干心配ですね。

2) ガソリン価格
5週間連続で下がっていたチリのガソリン価格が来週は上がるらしい。それなら先週・今週の分を下げないで同じ価格が安定して継続するようにしたほうが良いと思うのですが、小刻みに上下するチリ政府の現行のやり方より。
それから以前のチリの風に、人口増のためこれから食料品は常に足りなくなり食料品価格の上昇は避けられないと書きました。ところが先週のチリの風では、その理論と異なり、最近は食料品の価格上昇は見られないとあります。
それが、ころっと変わって今週はシカゴ市場でコーンが急速に価格を上げていると言われます。
やっぱり基礎的な需要と供給の関係より、誰かが価格を動かしてそれが市場に反映するのが実態ですね。
銅の価格がかなり高い値段に落ちついていますので、チリにとっては最高のシナリオです。
ところでチリのマスコミに中国の経済成長が一時の伸びが見られないと報道されましたが、一般のニュースで中国の動向がチリの将来に影響すると報道されるのは面白いです。
スペインでは政府の取る緊縮財政に反対する労働者がストを繰り返していますが、不動産バブルがはじけた中国は同じ問題が起こるはずですが、政府の強権でそれを抑えています。なんせ、生産過剰の鉄鋼業界でGDPのため新工場を設置しているとか。問題の先送りでしょうか。
それにしてもオリンピックでアメリカ代表の着るユニフォームが中国製らしいし、チロエにかける橋も中国が担当するという噂もあり、何でも中国と言うのは止めてほしい気もする。

3) スト
チリでは民衆・労働者がストに入って政府と対決と言うのは最近では日常茶飯事ですね。少し前に養豚工場の汚臭問題がありましたし、その前にアイセン州で大騒動。
今週、サンティアゴのコールセンター会社の組合が何と地上を走るメトロの線路に入りました。メトロの運行が止り5万人に影響が出ました。注目を集めるためには何でもするという風潮でしょうか。
最近の最重要課題は漁業問題で零細漁師がチリ各地で道路封鎖などの実力行動を行なっています。政府は科学的に魚の量を推定し、大型漁業と零細漁業の割合をはっきりさせればこんな大騒ぎにはならないと思うのですが。しかしこれもバチェレットが次の政権をとったら、騒ぎは際限なく大きくなりそうですね。