(政治)

  1)ピニェラ動向
今週は北部諸州を訪問。まずペルーとの国境14州のアリカ、次いで2州のアントフアガスタ、3州のコピアポ、4州のコキンボ。どうしてか1州のイキケは抜けています。

  2)移民法
    ピニェラが主張する政府方針が下院を通過し上院に。野党の一部が政府 方針を受けいれたからです。政府に野党のラディカル党、キリスト教民 主党の一部議員が同意したわけです。これを受け新左翼は従来の「新多数」をどうするか、残るか離れるかの検討をはじめました。キ民党は与党とのコンタクトを強めています。
   3)大統領選挙 
    なんと大統領職を2期連続で継続できるようにシステムを変更するアイデアが出ました。最近はバチェレットとピニェラが巡に大統領になっていますが、それを辞めアメリカのように2選を認められるようにすると言うことです。大統領になれる候補者がいないと言う証拠ですね。
4)漁業法 
   大手漁業企業に有利な条件が過ぎるとしてイカ戦争と呼ぶ闘争が起きています。零細漁業者が今の法律では自分たちは生きていけないと抗議し道路封さし大混雑が発生。そのため交通事故が起き,死傷者もでています。                                  
   イカは日本・中国などのアジアの国が消費の中心ですが、チリからの輸出も重要です。2017年は15万トンの水あげでした。
5)教育問題                                                         
  同じような問題が継続ですが、公立学校の生徒選出方法がもめています。テストで上位から選定する、抽選で選ぶ、それをミックスした方式で生徒を選出するなどです。                 
  新聞報道でOECD加盟は国の中で学校が入試・成績で生徒を選出する方法が最も多いのは日本で92%、逆に少ないのはスペインで5%、チリは17%でした。たしかに日本では高校入試は日常ですね。中高と続けて同じ所で勉強すると言うシステムも少しあるでしょうが。