(政治)

1) ピニェラの人気にかげり
ピニェラを大統領として評価するが41%、しないが46%と初めて否定するほうが多数になりました。しかし、与党の人気が下落していくと、それを野党がテークチャンスするのが普通ですが、チリの場合、野党の評価も同じく下落です。つまり政治家は誰も信用できないと市民は言っているわけです。チリ人も私と似た考えですね。いや私が一般チリ人と同じ考えなのかな?

2) エクアドルとの接近。
夏の休暇が終わったばかりのピニェラですが、チリの南極基地を訪問。その前に自分の別荘のあるランコ湖で乗馬。なんだかバケーションの続きのようですが、違います。エクアドルの大統領コレアが同行です。これってペルーとの領海問題にエクアドルがチリ側に立ってくれと言うのを婉曲に(直接的かな)表現しているのでしょうね。

3) 軍部との問題
ひとつは人事関連で昔、秘密警察に属していた人間が軍の首脳部に残るのは認められるかどうか(何でも現役軍人の3%がそれに該当するとか)、また軍隊予算をコデルコから引っぱってくる法案の是非についての問題が継続です。
それからハイチに派遣の軍隊をどうするか疑問が出ています。チリ政府がアメリカに協力するために派遣しましたが、もうその使命は終わったのではないかと言うわけです。アメリカと自由貿易協定を結びたかったチリは何でもアメリカの言いなりになっていましたが、もうその時期は終わったと言うことでしょうね。その頃の与党、今の野党DCの党首はチリ軍のハイチ駐在の継続を主張しています。

4) 8州の女性州知事の発言が問題に
彼女は最右翼政党UDIの大事な人材ですが、昨年の大地震の後、地域の集会で、被害の数字を上乗せして中央政府に報告し、援助金を取ると発言したらしい。
これが野党の側にばれて大騒ぎ。首にするべきか愛嬌愛嬌と笑ってごまかすか。UDIの党首が彼女を罷免する理由は無いと強く援護しています。