(政治)

1) オバマのチリ訪問
3月にアメリカ大統領のチリ訪問があります。彼が来ても両国間の関係にいまさら大きな変化はないでしょうが、訪問されないアルゼンチンは何でやと国内でもめているらしい。メンツでしょうね。
ところで、そのアルゼンチンとエネルギー問題で大臣レベルの話し合いがあるらしい。アルゼンチンから天然ガスを入れることに合意したのに、向こうが一方的にそれを破棄したのは最近のことですから、また同じエラーをするのと思いましたが、今度は逆にチリが輸入する液化天然ガスLGNをアルゼンチンに売ることも考えているとか。チリはアルゼンチンに頼らないと政策を変更したのが功を奏しているわけですね。LGNのほうがコストは高いですが。

2) チリは先日パレスチナを承認しましたが、今週、チリ国会議員が同地を訪問しました。一番緊張感があったのはチリ国会議員グループの中の2人がアラブの布を首に巻いていたのをイスラエルの子どもが見つけ、石を投げかけたときとか。確かに緊張したでしょうね。

3) ピニェラのヘリコプターが着陸
彼はバケーションに入るのにビーニャから自分の別荘のあるランコ湖に向けて自家用ヘリコプターで向かいました。ところが燃料がなくなって途中、道路に降り、警察が助けられて給油。それって事故でしょうね。
ヘリコプターの運転免許更新には毎年最低12時間操縦することが要求されるので、どうしても彼は操縦をやめられないとか。警察から万が一のことがあるとまずいので大統領職にある間の4年間は操縦しないよう要請されています。

4) 最近、4名の大臣が更迭されましたが、そのうち3名は既に政府関係の企業の重職についています。これって天下りと言うのですか?
1名だけ決まっていないのは前防衛大臣で、彼はどうするのかな?さてそのラビネットはコンセプエシオンの架橋に関し私は軍の方針を認めただけで、私が最終決定したのではないと反論しています。誰かが高い橋を買って差額を懐に入れているのかな?新大臣のアラマンは積極的に問題の解決を図っている様子。
野党側はコデルコ法(コデルコ国営銅公社の利益を軍隊にわたす)がすべての問題の元凶だからそれを替えるように要求していますが、自分たちが政権を握っていた20年にはなにもしなかったのにね。左翼が軍隊を是正しようとはせず右翼が改善を図るなんて、不思議な気がします。