(政治)

1) リマの国際会議
南米会議出席のためにペルーを訪問したピニェラ大統領は、会議場でボリビアのモラレス大統領と同席しましたが、お互いに無視ですね。会議の席でモラレスはチリは近隣諸国の迷惑になっているとさらに強気の発言。ペルーの大統領もチリが好きでないようですが、これってチリが好調なのを憎むためかな。
べネスエラのチャべス大統領は再選を狙っていますが、この日曜日に彼が敗れると、彼を頼るエクアドルボリビア、アルゼンチンなどにとって逆風になりますね。パラグアイの仲間は一足お先に失脚しましたが。
そのボリビアは会議でチリのことを近隣にとって危険な国とまで厳しい批判をしました。
またチリ・ボリビア両国にまたがって流れる川の水をせき止める作業を始めたようです。今までの協定とか守らないの?

2) 国会での茶番劇
性労働大臣のマテイは父親の七光りで政界に入ったようですが、国会で社会党議員とぶつかり、卑猥言葉を投げつけました。それに対して同じように卑猥語で抵抗した同議員に対し、右翼の議員が女性に対する暴言は許せないと殴りかかりました。もう少しで、昔、台湾の国会で見たような派手な出入りになるところでした。そのエベリン・マテイって男性次官を女性トイレに連れ込んで問題になった日本の田中新大臣に似ています。関係ないか?

3) 墓穴堀り
先週、リチウムの採掘権をチリの会社ソキミチが獲得と発表されましたが、これに反対する野党議員は裁判所にまで持ち込みました。それが何と、1週間もしないで決定を白紙にすると政府発表。鉱山省の次官が責任を取って辞任。
しかしこれってあまりに惨めじゃないかな。この先の可能性として、新しくテンダーを行なう、今回のテンダーで2位になったグループを選ぶ、国営のコデルコに採掘をやらせるがあるようです。しかしチリ政府にとって赤っ恥になりました。
続いて麻薬取締りに鳴り物入れで登場した元検察のペーニャが辞任しました。これも麻薬感知機の購入に関する不正が見破られたとなっていますが、彼一人の問題なのか政府中枢と怪しい関係ないのかな?こんなニュースが続くと国民の政府を見る目は冷たくなるのは当然ですね。
政府側のコメントでは、「どの政府でも問題・エラーはある。今までの政権と私たちが違うのはエラーを素直に認め、それを正そうとすることだ」褒めた方がよいのかな?

4) 大統領の人気が下落
最近、少しづつですが、人気を回復していたピニェラが今月の世論調査で再度支持率を下げました。そして不信率を上げました。彼個人だけになく政府への信頼感も下がっています。チリはこれだけ経済的には恵まれた環境にあるのに、彼の人気は低いですね。個性が悪い、愛想が悪い、人付き合いが悪い・・からでしょうか。

5) 軍事政権終了記念日
1988年10月5日に軍事政権存続に関する国民投票が行われました。毎年10月5日にその記念行事が行なわれますが、この野党側(左翼側)の集まりに学生グループが乱入。共産党の党首はもう少しで殴られるところ。左翼の学生が現在の左翼政党を不甲斐ないとするなら、もしバチェレットが来年勝利をおさめれば、どんなことになるのかな?