(経済)

1) チリのLANとブラジルのTAMが合併すると発表されましたが、ここに来てチリ国内でそれが消費者にどう影響するか確認する必要があるとなりました。したがって合併計画は、中止ではありませんが、延期になります。ピニェラがオーナーのときならこんな問題は1週間で解決するでしょうが?

2) チリの株式市場が低下の一方です。世界的な傾向のようです。今月始め何しろ5000ポイントまで上がっていたのに今週は4672ポイントと大幅ダウンです。 しかし銅の値段は高値安定で、この先2年は4ドル維持は間違いないといわれますし、中銀の介入で1ドル500ペソまで下がったのにその為替レートはチリの力を反映してが480ペソに戻ってきています。今年のチリの経済成長は7%が予想され、全く問題は見当たりません。2010年の小売が17%と大幅アップしたのは国民が信頼感を取り戻したからと説明されていますが、失業率は継続的に縮小し7%になっています。じゃ何故チリの株式市場が低迷するのか?

3) エジプトの問題がその根本と言うのですが、どうかな?エジプトの動揺がそんなにチリに影響しますか?
エジプトに民主主義がないことは過去30年同じで、それをいまさら取り上げても意味はない。エジプトは他のアラブ諸国アメリカの間に立って対立を和らげる役割をしていたわけで、オバマがいまさらエジプトを批判するのは不可解。フセインを攻撃した自滅的戦争にも似て、このエジプト騒ぎもアメリカ崩壊のさきがけでしょうか。
アメリカにも民主主義がないと言えますよ。キューバに基地をおいて、そこに犯罪を犯したと裁判にもかけられていない人間を収容しています。誰もそれを批判しないのが不思議。キューバでなくマイアミにそれを設置すればその日から国中が混乱するはず。
アメリカの国債評価が下がると見たが日本が下がってしまった。日本が借金が多くこの先危険度が増すと言う見方は理解できるが、それより危ないアメリカが高い評価を維持しているのが不可解。つまりこういう会社の格付けは政治的な意味でなされており、現実的な評価からかけ離れていると言うのを暴露してしまったみたい。もっとも日本政府が問題を抱えているのは隠せない事実ですけどね。 日本は石油の90%をアラブから輸入していますから、このエジプト問題はなりゆきによって深刻な影響を与える可能性がありますね。