(経済)

1) ギリシア危機が第2次世界経済危機の糸口か。
世界の株式市場は厳しく反応して下落しましたが、ドイツの援助などが見込まれると再度、幾らかの回復を見せました。しかしある種の金融機関の国別査定がこの混乱を呼んでいますが、数字そのものにいかさまがあるかどうかは別にして、定期的にギリシアを始め欧州各国の経済危機を宣伝し世界の注目を呼ぶ方式はやや怪しい動きではないかと考えられます。欧州危機の間はアメリカの危機は全く?報道されませんからね。あの弱そうなドルが対エウロで切りあがっているなんて演劇の舞台を見ている気もします。最もチリは小国ですから、そういう動きにもろに影響されるわけですね。しかしなんとか4月のサンティアゴ株式市場はプラスで終了、約2%の上昇でした。

2) 国家予算の動き
この数年、毎年1−3月期は赤字になっていましたが、今年は損益なしのぴったりでした。これはチリの命綱、銅の収益がなんと9億4千万ドルと前年対比429%も上昇したため赤字転落が防げたもの。しかし地震の復興に巨額の投資が必要ですが、チリにとっては神風に当たる銅価格の高値安定がこうしてチリを助けてくれていますね。

3) 失業率
3月の失業率は9%になり、09年に11.5%まで上がった失業率が徐々に減少していることを示しました。昨年1−3月は78万5千人の失業者が記録されていましたが、今年は68万8千人に減少でした。

4) マンションの売れ行き
首都圏サンティアゴの住居の売れ行きはこの3月、前年対比で22%のダウンと大きく落ち込みました。その内訳は家屋が8%、アパートは28%の大幅ダウンでした。景気の停滞と言うより、地震の影響でしょうが。