1) 大統領選挙の予想
与党連合が恐れていた最悪の事態が迫ってきました。社会党を離脱した若手議員エンリケ・オミナミの人気が統一候補のフレイに肉薄です。有権者の動向ですが、1次予選ではフレイがわずかに上位をキープしましたが、もし彼らが1次選挙を勝ち抜いて決選投票になると野党側のピニェラとの戦いになりますね。そのときエンリケ・オミナミの方が、フレイより上の人気を示し、エンリケ・オミナミとピニェラの戦いは互角になると見られています。
今週、その与党連合(4党)、野党連合(3党)がそれぞれフレイ、ピニェラを自軍の大統領候補として選出しました。
2) となると、もう綺麗ごとは言っていられません。バチェレットはすぐに今年3回目のオソルノ入りをしました。そこはフレイの選挙地なので、彼を同行し、港でも、公園の開園式でも、何かの理由をつけて訪問するのですが、フレイの存在感を高めようとするわけです。野党側は国民のお金を特定の候補のために使うのは公私混同としていますが、バチェレットは、自分が必要と認めれば、3度でも7度でも、またチリの中のどこの都市でも私は訪問すると涼しい顔。エンリケ・オミナミは大統領のしていることは正しい。私は彼女の応援をしたいと、全くフレイを気にしていません。ほんま、この先どないなるのかな?楽しみですね。
3) バチェレットの国内人気は非常に高いのは事実ですが、これは国内だけでなく国外でも実証されています。フォーブス誌の発表ですが、世界で影響力を持つ100人の女性ランキングで、彼女は前回のよりランクを上げて22位に入っています。ヒラリー・クリントンより上ですからね、すごいものです。
4) ペルーのガルシア大統領は、ボリビアのモラレス大統領はチリと対決するのを嫌がって、その矛先をペルーに向けている。したがってボリビアの海問題に関してもチリと妥協を図るつもりではないかとコメントしています。どこまで本音かな?ペルーもチリと領海問題で争っていますからね。