(経済)

1) チリの経済は1983年以来の強烈な低下を見せています。09年の第1四半期は2,3%のマイナス、第2四半期は4.5%のマイナス。今年の上半期としては3.5%のダウン。これは99年のアジア危機を上回り、83年の大ピンチ以来とのこと。一番落ち込んだのが漁業、次いでエネルギー関連、それから一般工業とか。
私は83年の危機を知っていますが、急に製品が売れなくなり、同業者がバタバタ倒産していきました。私の働いていた会社と取引のあった会社が、経営難からブランドを換え、私はその後釜の代理店を捜して苦戦したのはその年です。

2) チリの株式市場は実力以上に上がっている、現在から10%ほど落ちるのが、リーゾナブルとする専門家の意見が報道されました。彼らによると厚生年金グループの資金が、他の投資場所を見つけられずにチリ株式市場に入ったため、実力以上の高い水準になった次第と説明しています。私は以前から、それを言っていましたが、当たっていましたね。
ドルは不思議なことに勢いを取り戻し、1ドル560ペソ近くまで戻っています。ドルを買ってこの先、なにするんかな?
銅の値段、原油の値段も上がっていますね。原油価格のアップとドルの上昇のため、チリの国内向け石油価格は1週間で15ペソも上がりました。1リットル450ペソだった97オクタンの国内販売価格は608ペソまで上昇。かなりの値上げ幅ですね。

3) チリのワイン
チリ産のワインは世界的に有名になってきました。生産量も品質もかなり伸びて世界レベルになってきたと言われています。何でも生産は世界で10位とか。1位はイタリア、2位はフランスです。しかしこれが輸出となると1位イタリアは変わらないものの2位はスペイン、チリは一気に5位に上昇。もちろんこれはチリ国内の消費が少ないからですね。しかし世界で5位なんて、他にはあまり無いです。サーモンも落ちてしまったし。銅の輸出は別格ですが。