(政治)

1) バチェレット動向
彼女は大統領としての最後のバケーションに入りました。南部に持つ別荘に行くそうです。しかし3月までまだ大統領なのにその職務を全うしているように見えません。最後の1か月、今までやり残したことは無いか、それを何とか完成出来ないか、そう言った最後の努力を続けると言うのが通常ですが、そんな雰囲気は全くありません。もっとも最後の外遊、日本訪問があるのでこのバケーションは今までより少し短いとか。日本行きも彼女にすればバケーションかも知れません。
民主化してからの6人目の大統領ですが最低レベルですね。私は前の選挙で彼女に投票したから、文句は言えませんが。
バチェレット政権で経済は平均1.9%成長しましたが、これは6代の中で最低の数字です。因みに初代のエイルウィンは7.2%、その後、5.3,4.8,3.3,5.3%でした。
しかし今の与党、3月から野党になりますが、彼らの反省、4年後をどう迎えるかと言った展望が全くありません。ひどいものです。キリスト教民主党DCはピニェラ政権に接触するのかな?
2) ピニェラ動向
毎日、彼の動きがニュースになりますが、彼が所有する南部の別荘地に落ち着き、大臣就任予定者などを呼んで3月からの新政権準備に力を注いでいます。
3月の大統領交代式にベネスエラとボリビアの大統領が出席するとか。与党内でもおかしいのではという声が上がっています。バチェレットと同じ左翼と言ってもベネスエラの左翼政権は限度を超えた現実で、マドゥロサンティアゴに来てどんなコメントをするのか、いつものアメリカ批判?ボリビアは例の国際法廷の裁判が近づいており、チリで批判を繰り返す可能性もあるとか。
しかし彼らを招待したのはバチェレットですからね。もっとも与党側から4年前のピニェラ政権の時もベネスエラ大統領を招待しており、いちいち文句をつけるなと言う声もあるようです。
ベネスエラに住む人は大変な毎日でしょうね。そんな国に移住しなくて良かったとしみじみ感じます。
3) 警察対検察
なんだか訳のわからない終わり方になりそうです。私の見方では、「何人かの警官が有罪になり罷免されるが、刑務所には行かない。そして警察軍としての組織的犯罪ではなかったと言うことになる」どうかな?
ピニェラは現警察軍長官ビジャロボスの取り扱いについて、新政権が始まってからコメントするとしています。
警察の虚偽の証拠で逮捕され裁判になっていたマプチェの被告は全員無罪になりました。彼らは今度は逆に警察の関係者を訴える模様。しかし30台ものトラックに火をつけた事件は明白で、彼らでなければ他のグループが係っていたわけで、一人や二人の個人がそんな大規模な犯罪は起こせません。その地区にグループが、マプチェとは限りませんが、数多くあるわけはないので調べれば分かるはずですが、どうなっているのかな?
いつものように今週も林業会社の所有するトラック・重機に火がつけられました。
しかし警察がハッカーの様な仕事をするのはこれが最初で最後ではないでしょうね。今までもやっていたけどばれなかっただけとか。
4) 政治家救い?
ペンタ銀行、ソキミチ鉱山会社関連で、不正に政治寄金を受領していた疑いで政治家が多数、裁判になっていますが、その大半をこれ以上追及しないとする動きが広がっています。実施していない仕事について請求書を発行し、その架空の請求書に基づき金を払ってたわけですが、その疑惑議員は右も左も入っています。先のモレイラのように軽い罰金を払って裁判から逃げると言うわけですね。そういう政治家・議員にチリ国民が二度と投票しないでほしいもの。